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東芝情報機器 SMB向けERPソフト拡大へ OBCなど3社製品組み合わせ

2006/05/29 17:51

週刊BCN 2006年05月29日vol.1139掲載

 東芝情報機器(TIE、山下文男社長)は、オービックビジネスコンサルタント(OBC、和田成史社長)とエヌジェーケー(NJK、谷村直志社長)、京葉システム(KSC、片岡義章社長)の3社と国内ERPパッケージ販売で業務提携し、SMB(中堅・中小企業)市場で新規顧客の開拓を図る。

 各社の製品を組み合わせて、ERPパッケージとして提供する。価格は導入企業の規模によって異なるが、500万円前後となる見込み。年商5-50億円の中小企業が対象で、TIEが販売を担当する。「2006年度(07年3月期)に450セットを販売し、07年度に1000セット、08年度に2000セットと増やしていく」(山下社長)計画だ。

 パッケージは、TIEが新しく開発した「CAMPUS2006」シリーズの販売管理システムと、OBCのERPソフト「勘定奉行21」の連携を強化することに加え、NJKのデータ活用分析ツール「DATA Nature/E Ver2」を標準搭載、KSCによる就業管理システムもOEMで追加する。

 これにより、導入企業は経営コスト削減や販売戦略、人事改定などの分析が行えるようになる。今回の提携にともない、パートナー企業向けに東京や名古屋、大阪などで共同プロモーションも実施していく。

 TIEでは、SMBビジネスの拡大に向け、ソフトウェアを中心としたシステム販売に力を注いでいる。山下社長は、「SMBビジネスの拡大には、ソリューションのラインアップを増やすことが必要。そのため、ソフトベンダーなどとのアライアンスを積極的に行っていく」という。

 ソリューション事業は、現段階で売上高が185億円だが、08年度までに250億円規模を目指す。そのうち、パッケージ販売の売上比率を現状の36%から50%に引き上げる方針。
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