ネットワークセキュリティ関連機器を開発しているネットスプリング(西武進社長)は、認証ゲートウェイ製品「FEREC(フェレック)」2機種を6月末から出荷する。

 新製品は同時接続クライアント数が125台までの「FEREC 520」(33万円)と同250台までの「FEREC720」(69万8000円)の2機種。不特定多数のユーザーがインターネットに接続できる学校や病院などのLAN環境で、安価にアクセス管理ができる。企業向けにも販売を促進し、代理店販売と直販で年間1000台の受注を目指す。同製品はパソコンやOSに依存しないブラウザによる認証方法を採用。ブロードバンドルータを設定できる程度の知識があれば管理できる。アクセスや利用時間の制限、利用状況の把握などは、ウェブブラウザから一元管理。エキスパート向けにコマンドライン操作のためのシリアルコンソールも設けた。

 ブラウザ起動時には、強制的にユーザー認証ページを表示。認証にはFERECのメモリ内のアカウントを認証する「内部認証」と、サーバーに保存してあるアカウントを参照し、認証する「外部認証」の2つを選択できる。端末は定期的に確認して応答がなければ自動的にログアウトする。

 同社は会議室やパブリックスペースなど、来客の多いところでネットワークを開放するなど利用方法に応じ、受注交渉をしている。消費者向けのチェーン店や海外からの来客が多い企業など業種は多岐にわたる。「世の中はユビキタス指向にもかかわらず、内部統制などの影響でネットワークをがちがちに固めている。安くてセキュアで、ネットワークがすぐ使える環境をつくることを支援できる」(西武社長)という。

 現在の納入先は、8割が大学、残りの2割が病院や自治体。今後は企業向けの割合を増やそうと、ウィンドウズと親和性の高い製品を提供していく。 京都大学の研究仲間が立ち上げた企業、CO-CONVと共同でウィンドウズのシングルサインオン技術を開発、6月からベータ版を提供し、9月に正規版を販売する予定だ。