NEC(矢野薫社長)は、自社製アプリケーション(AP)サーバー「WebOTX」のシェア拡大を図るため、主にISVを対象にした新パートナー支援プログラムを開始した。同社のAPサーバーにISVのパッケージ製品を組み込むため、開発用ライセンスや検証・評価環境を無償で提供。NEC製IAサーバー「Express」の販社やSIerを通じた拡販支援も行う。2年間で同APサーバーを採用するISVなどのパートナーを100社獲得し、シェアトップ3入りを目指す。すでに、アシストや日本ビジネスコンピューター(JBCC)、マイクロフォーカスなど、10社が参加を表明している。

 新プログラム「WebOTX WORKS」は、同社がこれまでビジネスパートナー支援施策として提供していた「パートナープログラムforソフトウェア」を製品別に展開した。「WebOTX」を自社パッケージに採用するISVなどに対し、開発ライセンスや検証・評価環境、最新技術動向などを提供するほか、専用ウェブサイトやメーリングリスト、NEC独自セミナーなどで採用製品のプロモーションを行う。また、参加したパートナーには評価版や開発キットを無償で提供する。

 検証・評価環境としては、NEC本社(東京都・港区)の検証施設「プラットフォームイノベーションセンター」(旧称・iBestSolutionsCenter)を無償で貸し出し、設置されているサーバーやストレージ、ネットワーク機器を利用してパートナーがデモンストレーションなどに利用することもできる。「NECのミドルウェア部隊が直接ISVを呼び込むプログラムを実施するのは初めて。当社にとっては、大きなチャレンジだ」(渋谷純一・第二システムソフトウェア事業部シニアマネージャー)と、パートナー獲得を積極化する。

 「WebOTX」は、J2EEベースで価格が1CPUで50万円から、ウェブベースなら同12万円で、年間保守料金は一律15-22%と、競合他社製品に比べ安価。サポート期間も1.5-2倍程度長いのが特徴だ。

 機能的には、Javaスタンダードの高速実行基盤を持ち、オープンソースソフト(OSS)のAPサーバーである「Tomcat」や「Apache」などと互換性が高く、移行が容易にできる。このため、「OSSを採用していたり、他社のAPサーバーからの乗り換えを促しやすい」(渋谷シニアマネージャー)と、見ている。

 各種調査によると、「WebOTX」は、APサーバー市場で、IBMや日立製作所、BEAシステムズ、富士通に次ぎシェアが5位前後に位置する。新プログラムにより、「毎年120%成長し、トップ3の獲得を目指す」(同)という。