富士通(黒川博昭社長)は、自社ショッピングサイトである「富士通 WEB MART」で、6月21日からIAサーバー「PRIMERGY(プライマジー)」の販売を開始した。富士通がサーバーの販売をオンラインショッピングサイトで始めるのは今回が初めて。

 これまで同サイトでは、PCや周辺機器、ソフトだけしか販売していなかった。エンドユーザーがメーカーサイトに訪れてスペックをチェックし、販売代理店などを通さずに直接購入したいというニーズが強まってきたと判断しての施策だ。

 同サイトで販売するプライマジーの台数は、今年度(2007年3月期)末までに3000台を見込んでいる。

 市場調査のため、富士通は数か月にわたり、自社サイトのサーバーに関するコンテンツを閲覧するユーザーのクリック分析を行っていたという。同サイトで購入する顧客層としてSOHOや中小企業のほか、大企業の一部門が部門予算で購入するケースを想定している。

 ウェブサイトでのサーバー販売は、デルやNECなどがすでに始めており、富士通の取り組みは他社に比べ遅かった。野澤信之・プラットフォームソリューションセンタープロダクトマーケティング統括部統括部長代理は、「これまではそれほどニーズがあるとは思っていなかったが、市場とユーザー調査の結果、要望が予想以上に多いことを実感し、販売を始めることを決めた」と述べている。

 また、ウェブ上での直販を始めることで、代理店から反発が出る可能性もあるが、これについては「代理店が踏み込んでいなかった分野であり、代理店との競合は少ないと感じている。むしろ、ウェブで販売した後にサポートサービスの要望があれば、顧客に代理店を紹介するので、代理店のビジネス拡大にもつながる」と説明している。