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リバーベッド 物流拠点で保守サービス 修理や代替品のカスタマイズも

2006/08/14 17:59

週刊BCN 2006年08月14日vol.1150掲載

 ネットワーク機器メーカーのリバーベッドテクノロジー(井上祥二社長)が保守サービスを開始する。製品修理から発送まで行う体制を2006年末までに構築し、代理店が売りやすい環境を整える。

 千葉県成田市近辺の物流拠点を活用して保守サービスに着手する。製品修理や取替品を顧客仕様にカスタマイズ化して発送することがサービスの中心となる。修理品の回収や取替品の発送は、宅配便などを利用する。井上社長は、「修理人員の確保や、修理から製品発送までのサイクルが整い次第、サービスを開始する」としている。

 ネットワーク機器を保守する際、トラブル発生時に通常は製品を取り替えることが多い。井上社長は、「修理のほうが安く済むケースもあるため、ユーザー企業にとってはコスト削減にもつながる可能性が高い」という。しかも、メーカーの代理店として製品を販売するSIerは、取替用に在庫をストックしていることが多く、トラブルが発生しなければ取替用のストックが過剰在庫になる危険性もある。

 一方、リバーベッドでは多くの販売代理店を確保したものの、同社が主流とするWAN高速化を可能にする製品は思惑通りには販売量が伸びていない。「WAN高速化のマーケットは日本市場でまだ立ち上がりはじめた時期だけに、保守が行えないという理由で販売パートナーになってもらえないディストリビュータもいる。なかでも、地方であればあるほど、その傾向が顕著に現れている」という。そこで、2次代理店を含めて同社の製品を販売しやすい環境をつくることが、日本市場でのビジネス拡大につながると判断して、保守サービスを自前で行うことにした。
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