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F5ネットワークス 「TMOS」をベースに製品連携 アプリケーション配信を柔軟に
2006/09/04 18:02
週刊BCN 2006年09月04日vol.1152掲載
同社は、トラフィック管理のロードバランスが可能な「BIG-IP」をはじめ、WAN高速化が可能な「WANJet」やSSL-VPNの「FirePass」などの製品を揃えている。武堂貴宏・プロダクトマーケティングマネージャは、「当社はウェブサイトを対象とした“ロードバランサーメーカー”と見られがちだが、アプリケーション配信を柔軟に行うのに必要なネットワーク機器の提供に力を注いでいる」という。
ロードバランサーに位置づけられる「BIG-IP」だけをみると、他社製品と機能が変わらないとの声がユーザー企業から出ているものの、「他社製品でアプリケーション配信におけるトラフィック管理やセキュリティ、WAN高速化を実現する場合は、コンテンツアクセラレータなどを追加するといったネットワーク機器同士を接続する“パッチワーク”が必要となる。そのため、余分なコストがかかったり、導入後の管理が煩雑になる可能性が高い」と指摘。
同社では、独自の統合プラットフォーム「TMOS」を開発したことで、「BIG-IPとWANJet、FirePassなど当社製品のスムーズな連携を可能としており、ユーザー企業にとっては簡単にアプリケーション配信の安定化や高速化、安全性が実現できる」としている。
また、他社との差別化を図っていくため、ネットワーク系SIerを販売代理店として確保していることに加え、アプリケーションサービスを含めたサーバーシステムの構築に強いベンダーとのアライアンスに力を入れている。アプリケーション開発者向けサイト「F5デブセントラル」をワールドワイドで提供しており、「当社の製品とアプリケーションベンダーのソフトが自動連携する環境も整えている」という。同サイトの提供は英語版だけだが、「近い将来に日本語版のコンテンツも提供する」予定。
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