開発者やITプロをターゲットに

 マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は、ウィンドウズプラットフォームをベースとする開発者やITプロフェッショナルのコミュニティ参加者をここ2年程度で倍増させる。オープンソースソフト(OSS)系のコミュニティの注目度は高いが、ウィンドウズ系のそれは目立たない傾向にあった。マイクロソフトではコミュニティ向けの支援を強化することで活性化を図る。

 開発者向けの「MSDN」、ITプロ向けの「TechNet」などマイクロソフトの技術系公式ウェブサイト訪問数は約130万人と推計されている。だが、このうち実際に何らかのコミュニティ活動に参加しているのは全体の4-6%にとどまっているという。

 米マイクロソフトが主要スポンサーをつとめる開発者コミュニティ支援団体「インターナショナル.NETアソシエイション」(INETA、アイネタ)の国内組織INETA Japanに加盟する国内コミュニティ数は70余り。参加人数は5-8万人とされる。

 INETA Japanは年内をめどにNPO法人化を検討しており、国内での活動を強化する方針。一方、ITプロ向けの国際的なコミュニティ支援団体「カルミニス」は8月末から国内で加盟コミュニティの募集を始めるなどの活動を本格化させた。両者合わせて、ここ2年程度で全体の約10%に相当する12─13万人にコミュニティ参加者を増やす目標を揚げる。ITプロはシステムの運用やサポートなどに携わる技術者を想定している。

 開発者やITプロのすそ野を広げるには、「コミュニティ活動が不可欠」(北川裕康・デベロッパー&プラットフォーム統括本部IT技術者アドバンステクノロジー本部業務執行役員本部長)として、コミュニティ支援団体などを通じた支援活動に力を入れる。参加者の拡大や満足度の向上に取り組むことで、コミュニティ活動の活性化を目指す。

 すでにコミュニティ支援を目的とした新施策「マイクロソフトコミュニティリング」を8月末にスタートしており、IT技術者のスキルアップやキャリア形成、社会貢献などコミュニティ参加者の多様な目的達成の後押しを具体化。コミュニティ主催の技術セミナーにエバンジェリストや講師を派遣する取り組みも推進する。

 今年11月にはコミュニティ参加者を集めた「コミュニティリングデー」(仮称)も都内で開催する予定。

 マイクロソフトは次世代OSのビスタ、ERPのダイナミックスシリーズなど10年ぶりといわれるプラットフォームの刷新を遂行しており、速やかに普及促進させていくには技術者の幅広い支持を取りつけることが欠かせない要素なっている。技術者やITプロ向けの支援を強め、満足度を高めることでシェア拡大を狙う。