.NETビジネスフォーラム(松倉哲会長=東証コンピュータシステム社長)は10月から技術を中心とした活動に切り替える。

 2003年の設立以来、SIerやISVなど約43社の営業やマーケティングなどの担当者が集まってマイクロソフトの.NETを基盤としたビジネスを推進する活動を展開してきたが、「ビスタの登場などマイクロソフトのプラットフォームは転換期にある」(松倉会長)ことから活動内容を変える。

 これまで.NETをベースとした新規商材や相互連携を実現したシステムなど100件余りを公表するなど実績を積んできた。だが、「ソフトウェアの開発手法など大きな変化が起こっている」ことから技術者を中心メンバーとするフォーラムに転換する。名称も「.NETテクノロジーフォーラム」(仮称)などに変更する方向で検討している。

 マイクロソフトもソフトウェア開発者やシステム運用などに従事するITプロフェッショナルの満足度の向上を重要課題としており、こうした方針とも合致する。10月以降はマイクロソフトからエバンジェリストや講師を招いて定期的な技術セミナーの開催を予定するなど、双方の協力関係をより強化していく。

 具体的にはソフトウェアの部品化など生産性向上に取り組む「ソフトウェアファクトリー」をテーマのひとつに位置づける。ソフト開発業界ではウィンドウズビスタや次世代ウィンドウズサーバー「ロングホーン」、ERPの「ダイナミックス」などプラットフォームの変化に即した開発技術の習得が課題になっており、最新の開発手法などを身につける。

 たとえばビスタで提供されるミニアプリケーションの「ガジェット」はウェブサービスと密接に連携した動作が可能である。松倉会長は、「ソフトウェアはインターネット上のサービスへの移行が活発化している」とし、アーキテクチャの変化にいち早く対応することが求められていると話す。また、次世代のソフト開発産業をリードする技術者の発掘・育成にも力を入れる。

 従来は大手SIerやISVの比率が高かったが、より小規模な会社でも参加しやすい環境をつくることで、今後1年間で現在の約4倍に相当する200社に会員企業を増やし、すそ野を広げていく方針を示す。