SRA子会社のAIT(望月直行社長)は、JFEシステムズ(岩橋誠社長)の電子帳票パッケージソフト「FiBridge(ファイブリッジ)Ⅱ」に組み合わせるワークフロー機能のパッケージを開発し、来年4月にリリースする。AITは、ファイブリッジⅡを使った電子帳票システム構築を得意としている。そのなかで、同製品と連携するワークフロー機能の需要が今後強まると判断。パッケージソフトを自社開発して需要をつかみたい考え。5年後には、ワークフロー関連事業の売上高見通し100億円のうち15%を占める計画だ。

 AITがパッケージソフトを自社開発するのは今回が初めて。これまでパッケージを使ったシステム開発は手がけてきたが、JFEシステムズをはじめ、ウイングアークテクノロジーズや日本IBM製品を活用してきた。電子帳票システム構築が得意で、なかでもファイブリッジⅡを使ったシステム構築案件はこれまで50社手がけ、6億円の販売実績がある。

 今回の自社開発パッケージのために、ソフト開発ベンチャーのメタソフトからワークフロー関連事業の営業譲渡を受け開発体制を整えた。営業譲渡額は約2億5000万円。パッケージの開発やマーケティング、営業を支援するための専門部署である「先端技術研究室」と、「ソリューション&サービス企画室」も10月1日付で設置した。

 新開発するパッケージは、電子帳票作成機能に決済や承認などのワークフロー機能を加えるためのソフト。内部統制の体制整備の観点からワークフロー機能の需要が強まると予測し、商品化に踏みきる。販売はAITが直販するほか、ファイブリッジⅡを販売するSIerからの間接販売も手がける計画だ。AITは5年後に売上高100億円の到達を長期的目標に据えているが、このうちパッケージの販売やワークフロー関連事業を15%まで成長させたい方針だ。

 AITはSRAと日本IBMが出資するソフト開発会社で、UNIX系システムの開発およびハードの販売に強い。現在売上高の約7割をハードの販売が占めている。望月社長は事業戦略としてパッケージを使ったエンドユーザー向けのソリューション、システム構築事業を強化する方針を示している。5年後には、ハードの売り上げを全体の5割まで低下させる計画だ。