【北京発】今年6月末現在で、中国のインターネットユーザー数は日本の人口とほぼ同じ1億2300万人に達した。1997年10月の調査ではわずか62万人だったが、約10年の間に198.4倍にも膨れ上がったというわけだ。この間、ユーザー数は年平均1600-2300万人程度で増加し続けている。そんな中国の最新ネット事情を簡単に俯瞰してみよう。

 CNNIC(中国ネットワークインフォメーションセンター)は今年7月、「中国インターネット発展状況統計報告」として、中国(香港、マカオを除く大陸地区)のインターネットに関する各種リソースの統計結果を発表した。

 これは毎年1月と7月に発表されており、18回目となる今回は、CNNICのみならず、情報産業部などの政府関連機関やサイト運営事業者、各種媒体などの協力のもとで行われたという。調査結果の概略は次のようなものだった。

 インターネットユーザー数は6月末現在で1億2300万人。専用線ユーザーやダイヤルアップネットワークユーザーの数は減少傾向にあり、対照的にブロードバンドユーザー数が急激に増加していることがうかがえる。

 ユーザーの増加率自体は03年以降低下していたものの、今回の調査結果では再び上昇に転じており、急増期から緩やかな増加期に転じたといえよう。しかし1億2300万人というユーザー数は、13億の人口のわずか9.4%に過ぎず、普及率は決して高いとはいえない。したがって今後の通信インフラの整備やコンピュータの普及次第では、さらなる増加が見込まれるだろう。

 6月末時点でのインターネット接続PC数は、前年同期比890万台増(19.5%増)の5450万台で、97年10月の調査から10年間で182.3倍になった。

 接続方法別では、LAN接続PC数は前年同期比45万台減(6.7%減)の625万台、ダイヤルアップネットワーク接続PC数は同60万台減(2.9%減)の2010万台だが、ブロードバンド接続PC数は2815万台で、接続方法別では最多となった。

 インターネット接続PC数も増加しているが、接続方法別で増加しているのはやはりブロードバンド接続PCのみとなっている。

 また6月末現在のドメイン総数は、約295万件であることが判明した。そのうち、gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)である「.com」ドメインは143万5768件で全体の48.7%、中国の国別トップレベルドメインを表す「.cn」ドメインは119万617件で全体の40.3%となっており、両ドメインが全体の約9割を占めている。そのほか、「.net」ドメインは24万9555件で全体の8.5%、「.org」ドメインは7万4560件で全体の2.5%であった。

 97年10月の第1回調査では、全体のドメイン総数はわずか4066件だったが、この10年間でその総数はおよそ700倍にまで膨れ上がったことになる。なかでも著しい伸びを示しているのが「.cn」ドメインで、昨年の調査から56万8083件増加し増加率は91.3%に達している。「.cn」ドメインのセカンドレベル別では「.com.cn」が72.1%増の38万9985件、「.gov.cn」は28.9%増の2万5527件などとなっている。

 多くの中国企業は「.cn」ドメインを最優先で登録しており、取得したドメインはインターネット上の広告戦略や販売促進などに活用されている。
森山史也(サーチナ総合研究所)