【北京発】広大な面積と人口を擁する中国ではインターネットの普及に伴ってブログ利用者が急増しているが、今後の通信網の整備状況や普及次第でさらに飛躍的に増加していくとみられている。果たしてその勢いはどんなものなのか。中国で行われたブログに関する最新調査結果の一端からそれを読み取ってみよう。

 CNNIC(中国ネットワークインフォメーションセンター)は今年9月、「2006年中国ブログ調査報告」を発表した。調査は8月12日から9月3日にかけて電話やインターネットを通じて中国全土を対象に行われたもので、有効回答は約3万件だった。

 この調査結果は、ここ数年で急成長を遂げているブログに対する国民の意識を示しており、今後を展望するうえでは欠かせないデータといえよう。

 「ブログを知っているか」との問いに対する回答では、「知っている」が81.7%、「知らない」が17.3%だった。また、「知っている」と回答した人に対して、ブログをインターネット上で公開するために登録しているかどうかを尋ねたところ、「していない」が82.4%、「している」が17.4%だった。

 CNNICの別の調査によると、06年6月末の中国におけるインターネットユーザーは1億2300万人となっており、この数をもとにすると、ブログの登録を行っているブロガー数は1748.5万人、インターネットユーザー全体に占めるブロガーの比率は14.2%と推測される。

 またブログの更新頻度について尋ねたところ、「いつも更新している」が44.0%、「あまり更新していない」が56.0%だった。したがって、アクティブブロガーの比率は全体の半数以下にとどまっているようだ。しかし、02年の調査で23万人だったアクティブブロガー数は今回の調査では769.4万人と約33倍に膨らんだことになるばかりか、06年に入ってからも、1-8月までの間に338.8万人増えている。

 アクティブブロガーが登録しているブログスペース数は「1件」が80.6%で、以下「2件」(15.3%)、「3件」(2.1%)の順(平均1.28件)。またアクティブブロガーの登録先ブログスペース(有効ブログスペース)の数は984.8万件で、ブログスペース全体の28.2%であることが分かった。

 これは、ブログを登録しているものの、それを活用していないブロガーが多いことを示している。アクティブブロガーの約8割は1件のブログスペースしか登録せず、登録するブログスペースを最小限にとどめて更新を頻繁に行っているとみることができるだろう。

 一方、ブログを「知っている」と回答した人に対して「読んだことがあるか」を尋ねたところ、「読んだことがある」が75.2%、「読んだことはない」が24.5%だった。ブログリーダーの数は7556.5万人、インターネットユーザー全体の61.4%程度と推測されるが、中国大手のIT専門調査・コンサルティング会社「賽迪顧問(CCIDコンサルティング)」は、中国のブログユーザー数が07年にも1億人の大台に乗ると予測している。

 ブログの閲覧頻度では、「いつも読んでいる」とするアクティブリーダーが72.4%、「あまり読んでいない」が27.6%だった。アクティブリーダーの数は5470.9万人で、インターネットユーザー全体の約44.5%と推定される。

 現在ブログ登録を行っていないブログリーダーに対して今後半年以内にブロガーになるかどうかを尋ねたところ、「絶対になる」が3.8%、「たぶんなるだろう」が19.3%となっており、2割以上が前向きな考えをもっていることが分かった。その絶対数は1389.5万人と推定されることから、今後半年間でブロガー数がさらに急加する可能性は非常に高いといえよう。
森山史也(サーチナ総合研究所)