グレープシティ(馬場直之社長)の子会社yatai(大嶽貞夫CEO)は、複数のECサイトから商品情報を収集し、カタログのように一覧表示して紹介できる機能とSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を組み合わせたウェブサービス「Clogger(クロガー)」を始めた。10代後半からの若い女性をターゲットに、今年末までに50万人のユーザー登録を目標としている。企業向けには、企業色をなくしたSNSを構築したいというニーズがあり、エンジンのOEM供給などを検討している。

 yataiはCloggerのリリースにあたり運営会社として設立された。「今回のサービスは5年前から構想していたものを事業化した。グレープシティの事業とは一線を画すことから、子会社を設立した」とグレープシティの竹原保副社長は経緯を語る。

 Cloggerは目に見えるすべてのモノを情報化するサービスの構築を目的としている。amazonをはじめ、家具専門店IKEA、グルメ情報検索サイトのぐるなびなど、15のClogger対応サイトからモノ情報を自由に収集し、登録(Clog)、ユーザー同士で情報共有できるのが特色だ。

 ユーザーはあらかじめブラウザにブックマークレット機能「Clogit!」を登録しておき、対応サイトから好きな商品を選んでClogit!をクリックすると、簡単にモノ情報をClogできる。ユーザーは収集したモノ情報のカテゴリやタイトル、評価など必須の項目を選び、追加項目として、自分が付け加えたい情報を記入、コメントを入れることも可能。

 情報は「全体に公開」か、友人登録機能で登録したユーザーにのみ公開する「友達のみ公開」か、もしくは「非公開」かを選択する。同じものをClogしたユーザーが多くなるほど商品画像のふちの色が徐々に濃い青になっていく。非公開を設けているのは「公開をしなくても個人の情報管理ツールとしても使ってもらえるように」との理由からだ。ユーザー自身が対応サイト外から情報を収集して登録することも可能だが、対応サイト以外は公序良俗の観点から全体公開はできない仕組みになっている。

 現在はウェブサービスの展開のみではあるが、いずれは店舗、印刷媒体、テレビなど各種のチャネル、携帯電話やPOSシステムなどさまざまなタッチポイントからモノ情報をClogできる環境をつくることを視野に入れている。

 「ウェブが一つのチャネルなら、印刷媒体も一つのチャネルでたくさんの情報を持っている。大型量販店でも店舗があり、ウェブもあり、雑誌を出している。そこにも商品情報がたくさんあり、必ずコードが付いている。例えば携帯電話のインターフェースを使ってコードを打ち込むことにより、自分のアカウントにその情報を取り込むことがいとも簡単にできるようになるだろう」と竹原副社長は話す。

 「実際のユーザーの意見も聞きながら、機能充実を図る。それが企業側にとっても一番よいパフォーマンスになる」ため、ユーザー数の増加をみながら、機能を逐一アップしていく。

 1月9日にはamazonの「アソシエイトID」対応と、メッセージ機能をリリースする。アソシエイトIDを持っているユーザーは、CloggerにIDを登録すれば、amazonから商品購入につながった場合に、収入も得られるようになる。

 今後は同サービスをグレープシティや対応サイトのメールマガジンを使って、認知度の向上を図る。