IM(インスタントメッセージ)ソフトメーカーの米シラントロシステムズ(マルコ・リメナ社長兼CEO)は、携帯電話などモバイル端末がIP電話として使えるソフトを開発したことを明らかにした。近くワールドワイドの各地域で発売する計画。サービスプロバイダ経由でユーザーを増やしていく方針で、日本の通信事業者とも折衝していく計画だ。

 2006年末の時点で、欧米を中心に複数のコンテンツプロバイダが個人ユーザー向けサービスとして提供することを決めたという。リメナ社長兼CEOは、「最近は、モバイルVoIPに対するニーズが徐々に出始めている。他社に先駆けてモバイルVoIPユーザーを獲得するために力を注いでいるプロバイダが多いため、モバイル端末のIP電話化が可能なソフトの開発に踏み切った」としている。日本市場については、これまで本格参入を図っていないものの「日本は、携帯電話が普及しており、モバイル機器では他地域より先進的だ。しかも、(番号ポータビリティで)携帯電話事業者のユーザー獲得に向けた競争が激化している。高付加価値サービスを提供するため、当社のソフトを採用する可能性が高いのではないか」とみている。

 日本法人を構えていないため、通信事業者へのアプローチはコンテンツプロバイダを通じて行っている段階だ。同社のIMソフト技術を、米ヤフーなどがIMサービスを提供するために採用しており、ユーザーが同サービスを利用すればパソコンをIP電話として利用できるようにした。