ソフト開発のアイビス(神谷栄治社長)は、携帯電話のフルブラウザ対応技術を生かしたビジネスアプリケーション分野に進出する。これまではコンシューマ向けが中心だったが、ビジネス分野へ自社のブラウザ技術を応用することで事業拡大を図る。

 同社は携帯電話などのモバイル端末でパソコン用のホームページを閲覧する“フルブラウザ”ソフトの開発で急成長している。需要が見込める分野だけに競争が激化しているが、従来製品の約3倍の読み込み速度、約10倍のスクロール速度をもつ携帯電話用フルブラウザとして「アイビスブラウザ」を開発。「高速化で他社をリード」(神谷社長)した。

 パソコン用のホームページを携帯電話用に縮小・最適化するデータ変換用の専用サーバーを設置し、アイビスブラウザはこの専用サーバーからデータを受け取ることで高速化を実現した。当初は無料版のみだったが、2005年末に有料版の販売をスタート。これまで約1万5000人の有料版ユーザーを獲得した。有料版メールソフトの販売も近く開始する。

 高速性に着目した企業顧客からモバイル端末用のウェブアプリケーション開発の引き合いも強まっている。このためブラウザやメール、スケジュールソフトなどを組み合わせたビジネス用の製品開発を視野に入れる。

 今年度(07年9月期)の売上高は前年度比約50%増の4億円強の見通しで、2年後には10億円を目指す。付加価値の高い自社プロダクトの売上高構成比を高めることで収益力をアップする。