東芝ITサービス(石橋英次社長)はセキュリティ診断ツール「セキュドック」で多数のサーバーを集中管理することが可能な新版「センター」を今年8月から提供する。支社や支店がある企業を対象に販売し、3年後に10億円の売り上げを目指す。

 「セキュドック」新版は、企業内にあるサーバーのセキュリティ状況を最大300台まで診断できる。サーバーを一括診断できるほか、診断結果の自動収集やレポート作成、セキュリティポリシーのカスタマイズを行えることなどが特徴だ。

 システム診断サービスとして、ネットワークの活用でセキュリティ状況を調べる“ネットワーク型”を提供するベンダーが多いが、「セキュドック」はセンターサーバーを設置して対象サーバーにエージェントをインストールする“ホスト型”。中島智・サポート&サービス統括部設計部開発担当グループ長は、「ホスト型は、ネットワーク型と比べてサーバーのセキュリティ状況を深く調べることができる。他社の診断サービスとは異なっていることをアピールして顧客を獲得する」としている。販売代理店にとっては、「システム全体を広く診断するネットワーク型と組み合わせることで、さまざまな顧客ニーズに対応できるようになる」とみている。

 同社は、「セキュドック」の第一弾として1台のサーバー診断が可能なスタンダード版を昨年6月に市場投入している。昨年度(2007年3月期)は、販売代理店の開拓など診断サービスビジネスの基盤作りに重点を置いたため、「ビジネスとして大きな動きがなかった」という。しかし、現段階で首都圏を中心に約10社の販売代理店を獲得しており、近く25社程度にまで増える見通しであるため、「セキュドック」の販売として今年度で2億円の売上高を見込んでいる。さらに、最近では“IT統制”という点でシステムの状況把握や見直しに力を入れる企業が増えている。ニーズが高まっていることからも、「ビジネスが軌道に乗る」と判断している。