ネットワークセキュリティメーカーの米バラクーダネットワークス(ディーン・ドラコ社長兼CEO)は、ロードバランサーの発売でスイッチ事業に着手する。L4-7スイッチが高額すぎるというユーザー企業からの不満を払拭するため、価格を抑えて提供していく。寡占化が進みつつあるL4-7市場に一石を投じることになる。

 ロードバランサーとして市場投入する「バラクーダ・ロードバランサー」は、セキュリティ対策のIPS(不正侵入防御システム)機能が特徴。同機能がロードバランサーに搭載されているのは業界初という。また、サーバーライセンス料を設定していないことから低価格であることも売り。価格は67万5000円からとなる。

 米国では、すでに同製品をトランスポート層のデータを流すL4スイッチとして発売している。ドラコ社長兼CEOは、「すでに100社以上をユーザー企業として獲得した」と自信をみせる。日本では、アプリケーションデータの配信を行うL7スイッチとして、8月下旬から9月初めにかけて販売を開始。「ネットワークセキュリティ製品で獲得した既存ユーザーに対して、ロードバランサーの買い換えを促すことで拡販していく」方針だ。

 同社は、ネットワークセキュリティ市場で国内外を問わずに上位シェアを確保している。「ユーザー企業の頭を悩ませているのが、ロードバランサーの価格が高いこと」という。そのため、同社の主力であるアンチスパム製品やファイアウォールの買い換えに少なからず影響しているようだ。L4-7スイッチに関する需要の増大で市場成長の可能性が高いといわれているものの、「導入するケースが多いのは大企業が中心。さらに市場を拡大させるためには、SMB(中堅・中小企業)のリプレースや新規導入を促すことが重要になる」と指摘する。L4-7スイッチ市場では、F5ネットワークスがトップシェアを維持している。「低価格製品で勝負するため、金額シェアではトップ企業に勝てないものの、台数シェアではトップシェアが狙える」と、F5をけん制する。