【ソウル発】三星電子の調べによると韓国の5月の携帯電話販売台数は207万台、4月に比べて17.6%増加した。しかし、三星の韓国内でのシェアは46%とはじめて半数を割り込んだ。

 三星が精彩を欠くようになったのは、パンテックの躍進が見逃せない。無線インターネットプラットホームを搭載していない激安3G端末を販売し、市場で絶大な人気を博しているためだ。

 SKTの子会社だったSKテレテックを買収し「SKY」のブランドで端末を販売しているパンテックは、三星とモトローラのシェアを奪い、5月は24万台を販売して13%のシェアを獲得した。3-4月には、資金難で部品の入手に支障が出る事態に陥ったが、キーパッドのカラーが変わるマジックキーパッド携帯をはじめ、3GTV電話携帯、メタルスリム携帯、インターネット機能を省いた激安携帯など戦略端末の販売が好調だ。

 一方、三星は3G戦略端末「ミニスカート携帯」に力を入れ、奨励金を増やすなどしてシェア回復を目指す。無駄のないデザインがミニスカートを着た女性に似ているのでこのような名前をつけたと三星では説明する。ミニスカート携帯は、海外で先に販売したスライド型モデルで薄さ10.9mmの「ウルトラエディション10.9」の国内向けとなる。端末のどこにもデコボコした部分がないためすっきりしたデザインで、グリップ感を改善した。

 2Gと3Gのハンドオフ、Bluetooth、200万画素カメラ、MP3・動画再生、GPS搭載で携帯電話をそのままカーナビとしても活用でき、価格は55万ウォン台(約7万円)。番号移動制度または新規加入だと奨励金がもらえるので3万円ほどで入手できる。

 三星は「3G戦略端末を6月1日に発売しただけに、6月はシェア50%台を奪還できるだろう」と楽観視している。加入者1位のキャリア、SKテレコムを抜いて3G市場では圧倒的に加入者純増率が高いKTFの関係者は「今年の三星はこれといった製品がなく3G市場でのシェアは低かったが、6月には再度躍進を遂げるだろう」と展望した。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)