ニュース

サイレックス デバイスサーバーを柱に 07年度に10億円の売上規模へ

2007/07/02 21:42

週刊BCN 2007年07月02日vol.1193掲載

 サイレックス・テクノロジー(河野剛士社長)は、デバイスサーバーをビジネスの柱に据えて業績拡大を図る。USBデバイスサーバーの販売をはじめ、このほど市場投入したシリアルデバイスサーバーなど製品ラインアップを拡充した。デバイスサーバー事業で今年度(2007年12月期)は10億円の売上規模を目指す。

 同社は、デバイスサーバーの開発や販売を、ネットワーク関連の「Connectivity & Wireless solution事業」として手がけている。同事業の主力製品は、これまでプリントサーバーだったが「プリンタのネットワーク化が当たり前になり、プリントサーバーがコモディティ化してきた。そのため、新しい製品カテゴリをビジネスの柱に据える必要があった」と、まずはUSBで簡単に接続が可能なデバイスサーバーを市場投入。昨年度は、その売上高が6億円になった。

 今年度に入ってからは、シリアルサーバーを発売。「FA(ファクトリーオートメーション)制御装置に強い商社とパートナーシップを実現した」ことで拡販の体制が整ったという。シリアルサーバーの販売については、「今年度で1億円程度の売り上げ見通しだが、来年度以降は5億円と、5倍に膨れ上がる」と自信をみせる。

 全体の売上高については、現状の60億円規模を「3年後に100億円」を目指している。しかも、昨年度実績で8%弱だった経常利益率を、10年度には10%まで引き上げる方針。収益を伸ばせる製品としてデバイスサーバーを選択、事業の柱に据えることを決断した。

 河野社長は、「これまで参入していなかった分野にチャレンジすることや、新しい市場を創造することが重要」と訴えている。
  • 1

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>