さいたま市にある電子決裁システム開発・販売のネクステージ(傍島祥夫社長)は、主力とする電子認証技術を活用した文書管理用パッケージ「Zie3(ズィースリー)」シリーズの販売を拡大する。セキュリティ対策、文書管理、ワークフローの3機能を1つにパッケージ化した同様の製品は珍しく、急速に販売数を伸ばしている。今年度(2008年3月期)は、J─SOX法施行前の需要増などを見込んで販売代理店を増やし、これまで2年半で導入した本数分の300本を目標に新規顧客の獲得を図る。

 「Zie3」シリーズには、電子認証文書管理システムとして図面や文書ファイルの閲覧・検索などワークフローを行える「Zie3」、図面や文書のファイル管理ができる「Zpot(ズィーポット)」、両製品を統合化した「RZie3(アールズィースリー)」のほか、今年3月に提供を開始した携帯電話で電子決裁・認証ができる「Smart(スマート)Zie3」の4製品がある。

 稟議書や日報、見積書など社内文書の決裁をパソコンで可能にしたパッケージ製品として、2年半前に出荷を開始した。昨年6月に名称を「Zie3」に変更し、これまでに、SIerのソランが導入した北海道名寄市の事例など、累計300本(800ライセンス)を販売した。

 「Zie3」は、電子決裁機能に加え、文書の作成日時で検索できたり、承認・決裁文書を担当者や見積金額別に一覧でき、進捗管理ができる「ワークフロー」と、専用サーバーに情報を保存して一括管理して文書紛失を防ぐなど「セキュリティ」を1つのパッケージに搭載しているのが特徴だ。

 上がってきた稟議書や見積書などを責任者が決裁する際には、識別認証用チップを内蔵した世界初の電子印鑑を使う。「Felica」用のタブレットに社員用のICカードを触れさせ、マウスを右クリックすれば「決裁」でき、社内への回覧もネットワーク上で完結する。

 「同じ製品を他の製品と組み合わせたり、カスタマイズするのは大変な労力を必要とする。当社製品は、.NETフレームワークで構築し、柔軟性・拡張性が高い。利用者は1時間程度で使えるようになる」(傍島社長)と、自信をのぞかせる。

 「Zie3」シリーズの販売代理店は現在、ソランなどSIer4社。今年度中には、日本IBM系列の販社を中心に10社のパートナーを獲得する。このほか、スポットで販売する代理店として20社、OEM先のソフトウェア会社5社と契約する計画だ。

 年間300本の販売を予定、売上高は前年度に比べ3億3000万円増やし、18億円を目指す。