【上海発】中国商務部をはじめ情報産業部などが共催して6月21日、第5回中国国際ソフトウェア・情報サービス交易会(CISIS)が大連市で開催された。

 中国唯一の国家レベルのソフト展示会といわれるCISISは2003年に発足、毎年6月に大連で開催されている。発足当時は、東北三省(黒竜江省、吉林省、遼寧省)の経済振興を目的とした大連ローカルの情報技術および設備博覧会が、現在の規模へと拡大した。

 90年代、資金不足や需要不足、海賊版問題などで悩まされていた中国ソフト業界は、続々とオフショア開発、アウトソーシングに目を向け始めた。北京、深セン、上海などIT産業が先行している都市に比べ、当時の大連は二流三流のレベルに止まっていた。ただし、日本からのオフショア開発のチャンスをつかみ、10年間かけてソフト産業を振興することに成功した。

 CISISフォーラムで講演した経済産業省大臣政務官の高木美智代氏によると、日本からのアウトソーシング業務の65%が中国にきているそうだ。そして、大連のアウトソーシング業務の80%を日本からの受託開発業務が占めるという。結果的に大連市は、北京、上海に次ぐ中国3番目のソフト輸出基地に成長した。大連市におけるソフトおよび情報サービス企業は約600社。06年のソフトおよび情報サービスの売上総額は145億元に達し、輸出は4.5億ドル。それぞれ50%前後の高い伸びを示した。
魏鋒(ウェイ・フェン=ACCS上海事務所所長、shanghai@accsjp.or.jp)