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AJS TISとのシナジー効果高める グループの強み生かす

2007/07/16 21:42

週刊BCN 2007年07月16日vol.1195掲載

 SIerのAJS(藤田純司社長)は、親会社で同じくSIerのTISとのシナジー効果を高めている。AJSはもともと旭化成の情報システム子会社だったが、2005年4月にTISグループに入った。TISとのインフラやセキュリティ面をはじめとした情報基盤の共有化を進めるなど連携強化を進めている。

 主要顧客である旭化成の情報システムを今年5月にTISのデータセンターに移管するなどグループの経営リソースの共有化を推進している。「アプリケーション部分はAJSのノウハウを活用し、インフラ部分は多くの顧客基盤を持つTISのデータセンターなどを活用する」(藤田社長)ことでコスト競争力を高める。

 昨年度(07年3月期)の売上高約104億円のうち旭化成向けが8割余りを占めている。

 親会社のTISはもともと金融系に強いこともあり、製造業に強い子会社との連携を強化することでビジネス拡大を狙う。近年グループ入りした子会社のなかで、AJSはプロセス系の製造業に強く、クオリカ(旧コマツソフト)は組み立て系の製造業に強いとされており、それぞれの強みを生かすことで相乗効果を発揮していく方針。
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