マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は、ITベンチャー企業や研究者の優秀なソフトウェアや研究を表彰する同社初の「Microsoft Innovation Award 2007」を実施する。8月下旬に開催する「Tech・Ed2007 Yokohama」で、ノミネートされた優秀ITベンチャー企業のなかから最優秀1社を選び、同社パートナーなどを通じ、「アイデアを世界的に商業ベースへ乗せる」(加治佐俊一・最高技術責任者)計画。同社が国内ISVの世界展開を具体化するのは初。世界的にも、フランス現地法人が同国内ISVの製品提供に成功しているだけだ。

 マイクロソフトは、2006年11月に設立した「マイクロソフト・イノベーション・センター」を核に国内IT産業を技術研究や製品開発・検証を支援しているほか、IT技術の活用で新たなイノベーションを生み出そうと、「マイクロソフトITベンチャー支援プログラム/インキュベーションプログラム」などでベンチャー企業などを支援してきた。

 今回のアワードは、これらプログラムなどを通じて開発されたアイデアを表彰し、このうち、ITベンチャー企業が参加する「コマーシャル部門」(ノミネート10社)のなかから、最優秀1社のソフトをマイクロソフトが世界のISVを世界展開させる施策「クロスボーダー・プログラム」などで、マーケティング支援やパートナー協業を行うことで世界展開を狙う。

 最優秀1社の選考は、ノミネート企業のアイデアを書類選考したあと、8月21-24日に開催する「Tech・Ed2007 Yokohama」の会場で、イベントに参加する技術者やマイクロソフト社員各約3000人の投票を基に決定する。加治佐・最高技術責任者は「今回だけに限らず、毎年1社ずつ世界での成功事例を出す。頂点が見えれば底辺も広がる」と、国内ISVの底辺拡大を目指した取り組みであるという。

 東京・調布にある同イノベーション・センターは、昨年11月の開設から現在までに、84社が新OS「Vista」や新サーバーOSなどの動作検証、新たなソフト開発などで利用している。調布以外にも札幌、岐阜にもオープンしたため、今年度(08年6月期)は、合計で100社の利用を目指している。