日本SGI(和泉法夫社長)は9月14日、京都大学化学研究所(ICR)からゲノム(遺伝情報)研究用のスーパーコンピュータシステム構築を受注したと発表した。

 ICRは、ゲノムを基盤とした生命科学研究や創薬、医療、環境保全に応用するための活動を進めるインターネットサービス「ゲノムネット」を運営している。そのなかで、各種生物のゲノムが急増し、計算化学を中心とした大規模計算を行うユーザーも増えたことから必要な処理能力が急増。現在の情報システムでは運営が困難になっていた。

 日本SGIは、ICRにスーパーコンピュータを納入し、十数年間運用をサポートした実績を持つ。大規模並列システムの構築で経験が豊富なことも決め手になり受注に至った。システムの構築だけでなく、導入後の運用保守も担当する。

 新システムは、インテルの64ビット対応のデュアルコア Itanium 2搭載の「SGI Altix 4700シリーズ」で共有メモリ型の超並列スーパーコンピュータシステムと、サン・マイクロシステムズの「Sun Fire E6900サーバー」を組み合わせた4つのサーバー群で構成。さらに、これらのサーバー群を高速ネットワークで組み合わせたネットワーク・スーパーコンピューティング環境を構築する。また、ゲノムの研究基盤として、分子生物学関連データベース(DB)の統合検索システム「DBGET」や生命システム情報統合DB「KEGG」、医薬品・化合物のDBなどを稼動させるほか、計算化学の研究基盤として、計算化学のさまざまなソフトを導入する。