松下電器産業は、同社神戸工場におけるLet's noteおよびTOUGH BOOKの生産能力を、現在の65万台から、2010年までに年間110万台体制へと大幅に引き上げる計画を明らかにした。

 国内におけるモバイルノートPCの需要拡大や、大企業からの一括受注の増加。さらには、海外におけるノートPC需要の増大によって、Let's noteの出荷台数は年率15-18%増で推移。生産体制を強化して、旺盛な需要に対応する。

 同社では今年3月、神戸工場内に延べ床面積1万2000平方メートルを持つ3階建ての物流棟を新設。これまで神戸工場から3キロ離れたところにあったVMI(ベンダー預託)倉庫を、物流棟に統合するとともに、神戸工場内にあった同社グループなどから調達したLet's note向け部品をここに統合した。

 物流倉庫からの生産ラインへのタイムリーな製品供給体制を確立するとともに、神戸工場の空いたスペースを活用して、液晶モジュールやマグネシウム筐体の検査および組立工程を移設。さらに今後は、生産数量の増加にあわせて、恒温恒湿試験機や各種抜き取り検査を行う各種機器を増設する考えだ。

 加えて、今年8月から基板製造装置を新たに導入、高速での部品実装を実現するとともに、ラインを12メートル短縮することに成功。今後、実装ライン全体へと展開することで、空きスペースを創出し効率的なレイアウトへと変更する考え。さらに、工程途中での検査個所を増やすことで、品質向上へとつなげる。

 また、組立ラインにおいては、セル方式を導入しているが、セルの屋台を増やすのではなく、新たなセル方式の模索により、省人化、省スペース化、生産効率向上を実現した組立ラインの導入を目指す。

 同社では、新たな工場棟を建設することなく、今後3年間で、現在の1.7倍にまで生産を拡大する。国内生産による品質維持と効率化、柔軟性を両立させる考えだ。