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セゾン情報システムズ EDIでDALと共同開発 データ連携分野で優位狙う

2007/10/15 22:22

週刊BCN 2007年10月15日vol.1207掲載

 SIerのセゾン情報システムズ(宮野隆社長)は、EDI(企業間電子商取引システム)と業務システムを連携させるパッケージソフト「HDC-EDI Suite」を製品化する。EDIパッケージソフトベンダーのデータ・アプリケーション(DAL、橋本慶太社長)と業務提携して開発したもので、10月26日から発売する。

 DALのEDI主力製品「ACMS(エーシーエムエス)シリーズ」とセゾン情報システムズがオリジナルで開発したデータ連携ミドルウェア「HULFT(ハルフト)」を組み合わせたもので、一元的なデータの管理・運用を可能にする。

 EDIは従来の専用回線を使った旧式のものから、インターネットベースの新しいタイプへ急速に変わりつつあり、EDI関連の「ビジネスの拡大が見込める」(セゾン情報システムズの西川信次・取締役HULFT開発センター長)という。このタイミングで両社の強みとする製品を連携させることで事業拡大を目指す。

 DALのACMSシリーズとHULFTを組み合わせることで、これまで課題とされていた「EDIデータをシームレスに業務システムへ受け渡す仕組み」(DALの武田好修・専務)を大幅に強化した。これにより競争優位を高める。

 HULFTはおよそ5300社、ACMSも1000社近いユーザー企業を抱える。両社は営業面でも協業を強め、双方の顧客企業への売り込みに力を入れる。セゾン情報システムズでは、今年度(08年3月期)で5億円の受注を目指す。すでに先行受注分として5社、2億円余りの受注が決まっているとしている。
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