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サイレックスとエムコマース 指紋認証製品の開発などで協業 ソリューションで2万ライセンス目標

2007/10/15 22:22

週刊BCN 2007年10月15日vol.1207掲載

 サイレックス・テクノロジー(河野剛士社長)は、エムコマース(吉野則幸社長)と指紋認証製品の企画・開発で協業した。

 両社は、2002年から指紋センサー関連での協力関係を続けていた。サイレックスは表皮の内側にある真皮を読み取る「真皮指紋センサー」を開発するなど、ハードをメインに開発を続けていたのに対し、エムコマースではアプリケーションなどソフト面で強みがあったことから、補完する形で今回の協業にいたった。ソリューションの販売は2社で行い、エムコマースのSIパートナーなどを活用して拡販していく。

 情報盗難や情報漏えいによりITシステムでの本人認証基盤強化が重要視されるなど、セキュリティニーズが高まっている。一方で、セキュリティへの投資が増加するなどの課題も浮上していることから、両社では、指紋認証の運用性やユーザビリティが高さを生かし、顧客の規模に応じた案件ベースでソリューションの提供を行っていく。

 協業の第一弾として、大・中規模の企業を対象としたクライアント/サーバー型の認証製品「指紋認証プラグインFAP」と、中・小規模企業のクライアントPC向け認証製品「MC-Passport Entererise」の2製品を提供する。認証機器はサイレックスの真皮指紋スワイプセンサ「S2N」「S2」、エムコマース製のUSBフラッシュメモリタイプのセンサー「BioSlimDisk iDEA」「BioSlimDisk iDEA─Pro」などを選択できるほか、ICカードやUIMカードとも連携可能。初年度は2万ライセンスの提供を見込んでいる。
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