富士通(黒川博昭社長)と米Vivante Corporation(Vivante)は10月19日、携帯機器向けの組み込み用システムLSIの共同開発で基本合意したと発表した。Vivanteは携帯電話などの携帯機器向けに2次元/3次元のグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)の開発/提供を行っており、低消費電力ながら高速な描画性能を実現する3次元GPUの設計・開発を得意としている。

 今回の提携により、高速な3次元描画を低消費電力で実現するVivanteのGPUの回路設計力と、リーク電流を低く抑え消費電力の低いトランジスタを実現する富士通の65nmプロセス・テクノロジーを融合し、携帯電話や携帯ゲーム機器などの携帯機器向けに、高性能3次元描画機能を含む低消費電力の組み込み用システムLSIを65nmプロセス・テクノロジーにより共同開発する。

 組み込み用システムLSIに搭載されるVivante社の3次元GPUは、OpenGLR ES 2.0をはじめとする各種API(Application Program Interface)に対応しており、パソコン上で開発されたゲームや各種アプリケーションのグラフィックス・ソフトウェアを携帯機器向けに容易に移植することが可能。

 なお、今回の共同開発の成果は、08年後半をめどとして、富士通が自社のASSPとして販売するほか、富士通のCOTを利用するユーザーにも提供する。