家族5人が参加できる制度に

 【ソウル発】三星電子は三星カードと提携し、新たな販売促進策を開始した。三星電子の量販店である「デジタルプラザ」をはじめ、デパート、ディスカウントショップなどで三星電子の製品とあわせて結婚・引っ越し・ブロードバンド通信加入といった提携企業の商品やサービスを購入し三星カードで決済すると、最大120万ウォン(約16万円)まで割引する「ファミリーセーブ」イベントがそれだ。10月1日から実施している。

 「ファミリーセーブ」イベントは三星系列会社の提携マーケティングからさらに一歩踏み出したもので、結婚・引っ越し・ブロードバンド通信の各業界を代表する企業が参加した韓国最大規模の共同マーケティングとして注目されている。韓国では類をみない多業種間マーケティング・コンバージェンス・プログラムでもある。

 このイベントは、三星電子製品を100万ウォン以上購入して三星カードで決済すると、まず最大70万ウォンが割引される。割引された金額は家族全員の三星カードの利用額に応じてたまるマイレージで返済すればよい。例えば三星電子の冷蔵庫が200万ウォンだとすると、70万ウォンは後でマイレージによって返済すればいいので、購入代金として口座から引き落とされるのは130万ウォンになる。割引額が50万ウォン以上の場合は5年以内、それを下回る額なら3年以内にマイレージで返済しなければならない。返済は毎月決まった分が差し引かれ、マイレージが足りないとその分が毎月請求されるシステムだ。

 さらにKT(韓国通信)のブロードバンド加入、衛星放送のスカイライフ加入、ハンセムインテリアの家具やシステムキッチン、ロッテ観光の新婚旅行パッケージツアー、デュオウェディングの結婚式場やドレスレンタル、カードランドの結婚式招待状、トンイン引っ越しセンター、不動産サーブなどの提携パートナー社の製品・サービスを一つでも同時に購入すれば最高50万ウォンまで追加割引される。これも同じようにカードのマイレージで返済すればいい。そうするとファミリーセーブ制度を利用して合計120万ウォンの割引が適用されることになる。

 ファミリーセーブで割引された金額は最大家族5人までファミリーに登録し、家族みんなが三星カードを利用してマイレージをためて返済できる。

 韓国はクレジットカード社会で、バス・地下鉄・タクシーなどの交通料金もクレジットカードをかざしてまとめて後払い、コンビニやショップでは1000ウォン(約130円)以上であればどこでもカードが使えるので、マイレージをためるのは難しくない。またカードのマイレージ積立率は加盟店によって0.8-5%と違うため、マイレージをよりたくさんためられる店を探して集中的に利用する手もある。

 三星電子は2006年1月から三星カードと提携し、マイレージ先行割引制度を運営していたが、1人のカード使用額によってマイレージで返済するのは難しいというクレームがあったことから、家族5人が参加できる制度にアップグレードさせたという。

 三星電子国内営業事業部は、「このようなコンバージェンス・プログラムは、消費者には割引で負担を軽くし、提携企業には安定的に顧客を誘致できるWin-Winマーケティングだ」とし、韓国の消費景気活性化にも大きく寄与するのではないかと期待している。
 趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)