業務ソフトウェアベンダー大手の弥生(飼沼健社長)は、従来製品と異なる営業活動を支援する情報共有の新製品「弥生ワークス」を開発し、12月10日からASP方式で提供を開始する。「一般的には、管理的志向になりがち」(坂本尊志・プロダクトマーケティング部担当部長)なSFA(営業支援システム)とは異なり、同社で「ワークウェア」と呼ぶ新機軸の製品で、「弥生シリーズ」と連動して社内の情報共有を効率化する。初版となる「リリース1.0」では、「弥生販売」と連動が可能で、2.0以降では、会計、人事・給与製品と連携させる。1年間で約600社への導入を目指す。

 情報共有プラットフォーム「弥生ワークス」は、第一弾として販売管理製品「弥生販売」と連動し、得意先台帳と連携させながら効率的な営業活動を行うことができる。全社や部内で得意先への訪問履歴や訪問スケジュールを管理・共有でき、営業担当者自身の課題に加えて、「部下や同僚へ依頼した課題の進捗をひと目で確認することなどができる」(星和成・プロダクトマーケティング部プロダクトマネジャー)。同製品は、「グループウェアでもSFAでもない、まったく新しい概念に基づく製品」(坂本・担当部長)であり、煩雑さを解消した「弥生シリーズ」のDNA、すなわち「かんたん・あんしん」を継承した製品という。

 例えば、上司が部下に対して業務依頼を画面上で指示し、部下は実際の営業活動を画面に記録すれば、帰社後に手書き入力せずに日報が自動作成される。ASP方式であるため、外出先からパソコンなどでメッセージを入力でき、「弥生販売」に登録した顧客情報を参照することも可能だ。

 「弥生ワークス」導入に際しては、「弥生ワークス連動ツール」をインストールし、「弥生販売」の既存顧客マスターをワークス側へ取り込むことができる。また、ワークス上で更新された顧客情報を「弥生販売」側へ同期させることもできる。

 12月10日に発売される「リリース1.0」は、「弥生販売」との連動だけだが、2008年の上期に「弥生会計」と、09年以降に「弥生給与」「弥生人事給与」との連動を実現する計画。「より高度に活用したいユーザーに案件管理・分析機能を提供する」(坂本・担当部長)という。外出先から利用できる端末としては、当初はパソコンだけだが、来年1月に携帯電話から利用できるようにする見通し。

 価格は、初期費用が5万2500円で、使用料が3ユーザー以上、6か月単位からの提供で、1ユーザーあたり月額3150円。12月から東京、名古屋、大阪を中心に「弥生ワークス」の「営業力強化セミナー」を開催し、ビジネスパートナーであるユースウェアなどに販売拡大を働きかける。

 「弥生ワークス」は、「弥生シリーズ」をつなげ情報共有する製品であるため、パートナーにとっては、会計、販売管理、人事・給与などを複合的に提案できる機会が増えそうだ。