日本SGI(和泉法夫社長)は、東京大学宇宙線研究所(鈴木洋一郎所長)から研究・観測用クラスタシステムの構築を受注した。大容量高速ストレージシステムなどで構成し、08年1月の稼動を予定している。

 最新のクアッドコア Xeon 5300番台を搭載した「SGI Altix XE210シリーズ」を10式使ったクラスタサーバーが中核で、1.25PB(ぺタバイト)の大容量高速ストレージシステムなども活用した大規模クラスタシステムを構築する。同社によれば、クアッドコアプロセッサー採用のクラスタサーバーとしては国内最大級という。

 東京大学宇宙線研究所は、宇宙線の観測・研究を目的に設立され、3研究部門と乗鞍観測所、明野観測所、神岡宇宙素粒子研究施設、宇宙ニュートリノ観測情報融合センターの4研究施設を保有する。最高エネルギー・高エネルギー宇宙線や、高エネルギー宇宙ガンマ線、ニュートリノ、重力波などを主な観測・研究テーマに活動する。

 国内の施設をはじめオーストラリアや中国、米国などの世界各地で宇宙線の観測を行い、各拠点間でデータを送受信するなかで、データ量が1日数百GBにおよぶため、現在のシステムよりもさらに大容量・大規模なシステムへの移行を検討していた。日本SGIのシステムの運用力と大規模クラスタシステムの構築力を評価し、今回の発注に至った。