ミラクル・リナックス(佐藤武社長)は、ISV向け技術・販売支援プログラム「With MIRACLE」を刷新した。Linux「MIRACLE LINUX V4.0」などを低価格で購入可能にするなど、販売支援コンテンツを充実。従来、製品情報の提供やトレーニングなど技術サポートが中心だった内容を見直して調達価格でのメリットなどを訴求し、同社のOSで動作するアプリケーションソフトの拡充に本腰を入れる。来年5月までに同プログラムへの参加企業を新たに20社増やしたい考えだ。

 新制度の対象製品は、「MIRACLE LINUX V4.0」および障害復旧ソフト「MIRACLE FailSafe」。Linux「Asianux Server 3」は12月中旬に対象範囲に入れる。ISVが対象製品を調達しやすいように、ライセンスと保守サービスの価格を下げており、「MIRACLE LINUX V4.0」のライセンスは従来に比べ、75%引きの1万5000円で提供する。

 従来と同様に、ミラクル・リナックスのウェブサイトで参加企業商品の紹介や共同セミナーの実施などの販売支援や、評価版提供および製品トレーニングなどの技術支援も引き続き盛り込んだ。来年2月には、ISVが持つパッケージの紹介文や問い合わせ窓口を記載した冊子を初めて作成し無償配布する計画。販売支援の充実を図った内容にリニューアルした。

 OSの販売を伸ばすためには、OS上で動くアプリケーション数を増加させることが重要で、各LinuxディストリビュータはISV獲得を重点施策に置く。ミラクル・リナックスもISVに対し自社OS対応を推進。「With MIRACLE」を数年前から始め、ISVの参加を呼びかけているが、現在参加企業は80社、対応アプリケーション数は110個程度。この数字は「目標を下回っている」(中野正彦・カスタマーサービス本部製品企画グループシニアマネージャー)状況で、この半年間は「ISV獲得施策が手薄だった」と反省している。他社に比べ安価な調達コストなど価格的メリットを前面に打ち出した新制度で、現状を打開したい考え。まずは来年5月までに新規で20社のISV獲得を目指し、100社体制にする。

 新制度は11月下旬にスタートしたばかりだが、すでにシー・エス・イー(CSE)とトライポッドワークスが参加している。

 CSEは個人認証の「SECUREMATRIX」を、トライポッドワークスはファイル転送サーバー「GIGAPOD OFFICEHARD」をそれぞれ「MIRACLE LINUX V4.0」と組み合わせて販売を始めている。