主要メディアに参画持ちかける

 携帯検索ソリューションを手がけるエム・シー・エヌ(mcn、マーク・ブックマン社長)は、2-3回のクリックで希望するコンテンツにたどり着ける検索連動型のリスティングサービスの提供を始めた。すでに提供中のサービスをブランドとして確立し、新たに提供するもの。現在同社は国内主要メディアに対して、サービスへの参画を要請している。

 検索連動型のコンテンツリスティングサービス「allwords(オールワーズ)」では、同社のパートナーである大手ポータルサイトなど主要メディア(ディストリビューションパートナー=DP)サイト上から、ユーザーが入力した検索キーワードをmcnが提供する検索プラットフォームで分析し、リアルタイムに各コンテンツプロバイダ(CP)のデータベースを参照しにいく。音楽やコミックなど、カテゴリーごとにグルーピングしたCPサイトのデジタルコンテンツのなかから、キーワードにマッチしたものを検索結果として表示するというサービスだ。

 これまで、ユーザーが希望するコンテンツにたどり着くには、何度もクリックを重ねる必要があったが、同サービスの精度の高い検索結果により、「ユーザーと希望するコンテンツの距離を縮め、2-3回のクリックで目的のコンテンツにたどり着けるようになる」(ブックマン社長)。

 検索結果そのものが希望するコンテンツであるため、短い遷移でCPにユーザーを送客し、高いCTR(クリック率)やCVR(ユニークユーザーもしくはアクセス数のうち購入や資料提供などの最終的な成果に結びつく割合)を見込むことができるという。

 また、従来のリスティング広告との大きな違いは、検索キーワードの入札、テキストの入稿が不要な点だ。同社の検索プラットフォームではCPのデータベースを直接見に行きメタデータを参照するため、メタデータさえ充実していれば、検索結果に反映されやすいという。

 同社では検索結果で既存のリスティング広告、オーガニック検索などと共存させることで、検索サービス各社とは競合しないモデルと位置づける。「携帯検索のエクスペリエンスを上げていくことで市場を盛り上げることができる」(小林直樹営業部長)と話している。

 電通総研のデータによると、モバイル広告は2008年ごろには1000億円、また07年から始まったモバイル検索連動型広告の市場規模は、2011年で約500億円を予測している。モバイルユーザーの検索エンジン利用動向では、週1回以上の利用が約49.5%とほぼ半数に達している一方で、携帯電話、PHSで検索サービスを頻繁に利用しているユーザーは22.6%と半減していることが分かった。

 こうした状況から、同社のパートナーであるマーケティング会社、オプトの福岡裕高・執行役員事業戦略本部長は、「携帯ユーザーが求める情報を効率よく提供する必要がある」と指摘したうえで「モバイルサーチは一捻りできる」とし、同サービスの広告商品の設計サポートなどを行っていくとしている。