日本アバイア(藤井克美社長)が国内ボイスポータルの本格普及に乗り出した。2月上旬に音声による情報提供サービスが可能なソフト「Avaya Voice Portal 4.1」を市場投入。ウェブサービスの活用で企業内システムを連携させることにもつなげる方針。

 「Avaya Voice Portal 4.1」は、音声応答システム機能のほか、発信者番号で顧客を判別するコールルーティングや、アウトバウンドによる電話発信と相手の認識、電話会議の招集機能などが特徴。音声を通じてシステム情報を自動的に更新することも可能だ。導入企業は、音声を使った新しい顧客サービスの提供や、社内コミュニケーションに音声を取り入れることによるビジネスプロセスの効率化などを実現できる。SOA(サービス指向アーキテクチャ)による開発や、自社開発ツール「Avaya Dialog Designer」の無償提供などで、ウェブやJavaのデバロッパーがボイスポータル機能を搭載した製品・サービスを開発しやすい環境も整えている。

 欧米に比べ、日本は「ボイスポータル」と呼ばれる音声認識や音声合成を利用したサービスが遅れているといわれている。「タッチトーン」と呼ばれる数字の入力によるサービスは限界があり、「ボイスポータル」という概念が2000年頃から登場。自動音声応答サービスの提供を主流に徐々に普及しているものの、爆発的に伸びているというわけではない。ソリューションマーケティング部の田中美紀・ソリューションマーケティングマネージャーは、「既存のシステムとボイスポータルを連携させるには、ユーザー企業はシステムのウェブ化を図らなければならない。しかし、各システムがばらばらになっているのが実情」と、普及していない理由を分析。実際、同社製品を導入しているケースは国内で数社程度と数少ない状況だ。

 そのため、同社では「SOAによるウェブサービスを活用した企業内システム間の連携をパートナー企業と共同で促している」(アジアパシフィック担当の平野淳・ソリューションマーケティングマネージャー)という。すでに複数のSIerとパートナーシップを組んでおり、「今年中には、ボイスポータルサービスを国内で必ず浸透させる」(田中マネージャー)と意欲をみせている。