UTM(統合脅威管理)販売などのソニックウォール(マイク小池日本代表)は、大企業向けセキュリティ市場に本格進出する。従業員1000人以上の企業情報システム・ネットワークに対応するUTM3モデルとSSL-VPNアプライアンス、eメールセキュリティ装置をそれぞれ商品化。大企業向けシステム構築に強いSIerを新たに募集して、販売網を整える。SMB向けの安価なUTMで高いシェアを持つ同社が、業績拡大のために大企業市場に照準を合わせ、営業活動を開始する。

 大企業市場を開拓する商品としては、パフォーマンスの高さとシンプルな管理、低価格を重視したUTM「NSA E-Class」3モデルと、米アベンテイルの買収に伴って商品化したSSL-VPN装置、スパム対策機能などを持つeメールセキュリティ装置を揃えた。

 新規代理店を獲得するための施策として、製品の特徴やパートナープログラムのメリットなどを紹介するイベントを3月5日に東京、7日には大阪でそれぞれ開催。大企業に強いSIerに同社の製品を扱ってもらえるように訴える。また、「NSA E-Class」シリーズとSSL-VPNアプライアンスの実機を使ったテクニカルセミナーを毎週水曜日に定期開催する。まずはセミナーやイベントを通じて代理店開拓を始める戦略だ。当面は、代理店の数を限定せずに間接販売網を増強させる。

 小池日本代表は、「NSA E-Class」について「中小企業向けで評価が高い使いやすさやシンプルさを大企業向け製品にも生かした戦略商品。大企業はUTMなどのセキュリティ製品で複雑さや価格面で不満を抱いている。こうした課題を今回の新製品群で解消できる」と説明している。また、UTM市場は、「年率50%増での成長が期待できる有望市場。パートナーにとっても事業拡大に寄与する商材だ」と、自社と協業することのメリットを強調している。

 ソニックウォールは、米ソニックウォールの日本オフィス。米ソニックウォールは、ナスダック市場に上場し、世界50か国で営業拠点を設置する。中小企業向けセキュリティ装置の開発・販売に強い特徴がある。セキュリティアプライアンス販売実績は世界で約130万台。昨年度(2007年12月期)は売上高で対前年度比13.5%で伸びた。