ソフトウェアディストリビュータのエクセルソフト(渡辺光敏社長)が販売するインテルプロセッサ向けのコンパイルソフトが売れている。プログラム言語をコンピュータが理解できる機械語に翻訳する開発支援ツールの一種で、プロセッサのマルチコア化が進んだことによって需要が一気に拡大した。マルチコア化が本格普及する前の4-5年前に比べて年間の販売本数がおよそ3倍に増えた。

 1つのプロセッサの中に複数の処理機構=コアを入れることで並列処理を実現するのがマルチコア技術だ。主要プロセッサベンダーが積極的に開発している。インテルが自社のプロセッサに最適化したコンパイラーが「インテルコンパイラー」で、国内ではエクセルソフトが販売している。マルチコアで複雑化した並列処理への対応を容易にすることが評価され、今年度(2008年3月期)は1万ライセンスを超える勢いで売れている。

 マルチコアによる高速処理の特性を生かし、クラスターやグリッドなどといった「ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境を構築するケースが増えている」(山口弥枝・営業部インテル担当セールスマネージャー)ことも販売を後押ししている。

 インテルコンパイラーについてはIT産業の発展がめざましい中国やインドへの販売も手がけるなどグローバル展開も加速させる。また、SOAやXMLアプリケーションの処理能力を高めるインテル製開発ツールの引き合いも増えているという。

 同社は、開発支援ツールを中心に100種類余りの商材を扱う専門ディストリビュータで、この分野における専門知識やサポート力が強み。今後も得意領域を伸ばしていくことで、競合の大手ディストリビュータと差別化を図り、ビジネス拡大を目指す。