マイクロソフト3月19日、Windows Vista Service Pack 1(SP1)を公開、インターネット経由で配布を開始したと発表した。Windows Vista発売後に提供された更新プログラムと、アプリケーション互換性やデバイス ドライバの強化などを含み、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の5か国版に対応する。「SP1配布後にVistaの本格導入を検討する」としていた法人ユーザーも多く、これを期にVistaへの移行が加速しそうだ。なお、自動更新機能によるWindows Vista SP1の配布は、2008年4月中旬の予定。

 SP1には、ファイルのコピーや圧縮速度、ワイヤレスLAN接続の安定性などを向上する約570の更新プログラムが含まれている。信頼性では、NTFSファイル システム形式のリムーバブルメディアを取り出す際のデータ損失の防止策がとられたほか、スリープ状態に移行する際のドライバの挙動を改善。また、WindowsミーティングスペースやリモートアシスタンスなどのP to P接続も強化した。

 パフォーマンスの改善では、ファイルのコピーのパフォーマンスを向上。同一ローカル ディスク上にある、フォルダ間コピーを25%高速化したのをはじめ、最大で50%の高速化を果たした。また、ファイルの追加と圧縮フォルダからのファイルの抽出についても高速化。さらに、一部のPCで頻繁に発生していたCPU使用率の低下と画面の再描画処理を軽減し、バッテリの持続時間を延長した。

 セキュリティ面では暗号化を強化。追加のローカルボリュームのドライブ、たとえば、Cドライブだけでなく、DドライブやEドライブも暗号化できるよう改善した。また、セキュリティソフトメーカーに、Windows セキュリティ センターとのより安全な通信方法も提供する。

 その他、64bitPCのサポートを拡張、exFATをサポートするなど新しいハードウェア対応も強化した。1枚のDVDでBIOSとEFIのいずれでもコンピュータを起動できる DVD メディアの作成もサポートするほか、HD-DVDとBlu-rayドライブをHDドライブとして認識する新しいアイコンとラベルも追加した。Windows Media Centerの新機能ではMPEG-2デコーダを拡張。新しい暗号化アルゴリズムや最新のIEEE 802.11n ドラフト対応の無線LANもサポートする。