米シマンテックのブライアン・フォスター・プロダクトマネジメント担当バイスプレジデントが来日し、エンドポイントセキュリティの現状について語った。同氏は企業向けデスクトップおよびサーバー向けセキュリティソリューションの戦略、開発を統括している人物だ。

セキュリティに進化は欠かせぬ

 フォスター氏は、「エンドポイントの環境が変化し、従業員はグローバルに分散し、どこからでもアクセスできるようになった」と話す。加えて、オペレーションにおけるパートナーへの依存度が高くなっていると指摘する。

 「パートナーと情報・ビジネスプロセスを共有することによりソリューション提供が行われることや、ブランドの評価もパートナーとの関連が関わってくる」という。さらに、コンプライアンス分野では業界や各地域の条件を満たす必要があり複雑化していると現状を語る。

 情報がどこからでもアクセスできる状況は「例えばオンラインバンキングにより、わざわざ銀行の支店を見つけなくてもいいし、銀行側もオンラインバンキングはコスト効率が高い」というメリットをもたらす反面、フィッシング、ID盗難など、新しいリスクの発生につながっていると指摘する。

 企業の保有する情報量はテラからペタの単位になっている。また過去には情報やアプリケーションはファイアウォールの中で管理されていたが、現在はSaaSなどクラウドの中で提供されている。デジタル画像などの非構造化データが爆発的に伸びていることや、脅威自体もネットワーク攻撃が愉快犯から金銭目的に変わり、新たに内部情報漏えいによるリスクも加わった。したがって、「今までのセキュリティから進化させる必要がある」と語る。

 こうした状況下でいかに脅威を防ぎ、ビジネスを促進させるかというのが、同社の提唱するセキュリティ2.0だとしている。

 同社は、エンドポイント向けとなる統合型セキュリティ製品「Symantec Endpoint Protection 11.0」と検疫ネットワーク製品「Symantec Network Access Control 11.0」を提供している。セキュリティ2.0については「現在構築中」と話す。昨年、データ漏えい保護製品を手がける米ボンツ社を買収し、ポートフォリオに加えた。「ボンツ社の製品は、スタンドアローン環境での提供のみだが、現在インテグレーション作業を進めている途中」とのことだ。

 フォスター氏に日本市場への期待を聞いたところ、「成功をもたらすパートナーと組むことを望む」という答えが返ってきた。「パートナーの成功により、市場に対し、いい製品をもたらすことができる。新しい製品の日本市場での導入スピードをさらにあげていきたい」と述べた。