利益見通しを上方修正

 保守サービスのウチダエスコ(武井均社長)が、業務改革で成果を出している。顧客企業からの保守サービス依頼の窓口を一本化し、現場のSE、CEの出張修理の訪問件数を3年間でおよそ2倍に高めた。同時に出張保守の平均単価も6年間で4割ほど下げ、これまで十分に取り込めていなかった顧客層を開拓。競争が激化するなかで利益率の改善に結びつけた。

 情報システムのコモディティ化により、保守サービスビジネスには逆風が吹いている。こうしたなかでも、窓口の集中化によってSE、CEの稼働率を向上させたのがウチダエスコだ。ライバル他社に比べて価格優位性を高めることで業績を伸ばしている。

 前の3か年中期経営計画(2005年7月期-07年7月期)では、これまで地域別に分散していた保守部品の手配などを受け付けるコールセンターを一元化。現場の作業負荷を軽減し、出張修理の訪問件数を倍増させた。自社の社員でカバーしきれないところはウチダエスコが技術認定したパートナー会社からCEを出してもらうなど協力関係を強化。結果として出張保守サービスの平均的な価格を6年間で4割ほど下げることに成功した。

 ハードウェアなどの急激な価格下落によって保守サービス単価との折り合いがつかず、サービスを利用しにくくなっている顧客も獲得。自前の保守サービスでは価格競争に追随できないSIerからの受注も増えた。

 今期からスタートした中期計画では、2010年7月期に連結営業利益4億5000万円を想定していたが、今期で早々に達成する可能性が出てきた。今年度(08年7月期)連結売上高は期初予想通りの126億円の見通しだが、営業利益は4億7000万円の見込みへ上方修正。「今期の実績が出てから、中期計画の修正を検討する」(武井社長)と、前期経営計画での業務改革が予想以上に効果を現している模様だ。

 今後は、CEとしてハードウェア保守に従事していた技術者を、システム構築ができるSEにスキル転換させることを急ぐ。これにより、内田洋行グループが得意とするオフィス家具と情報システム、ネットワーク機器を連携させたユビキタスコンピューティングの構築・運用サービスにこれまで以上に力を入れる。グループの得意技を前面に出すことでビジネス拡大を目指す。