ラベル印刷など業務用の特殊プリンタで世界最大メーカーの米ゼブラテクノロジーズ(アンダース・グスタフソンCEO)は、日本市場へ本格的に参入する。小売業や製造業、ヘルスケアなど重点業種に強みをもつSIerやソフトウェア会社などを通じたソリューション販売を強化する。6月には、新たなパートナー制度を開始する計画。国内で今年度(2008年12月期)は、アジア・パシフィック全体と同じ目標値の15-20%程度の成長を目指す。

 同社は1969年、米イリノイ州で設立され、86年から現社名になった。バーコードやIDカード、RFIDなどを印刷するプリンタ、キオスク端末など幅広い製品群をもち、世界の製造業や流通業、小売店、政府機関などに導入されている。業務用の特殊プリンタ世界市場では、30%以上のシェアを占め出荷実績が約500万台に達する。

 印刷するだけの他社特殊プリンタと異なり、ネットワークと連動する低価格の無線ICタグ「オートID」と連携する製品群を揃えている強みを生かし、業種に応じてソリューション提案/販売できるパートナーを募る。

 6月には、販売ボリュームに応じた支援策を講じる世界共通のパートナー制度を開始する予定。日本市場では、同業他社のサトーなどの知名度が高いが、「日本市場でブランドを確立するための活動を積極化する」(マイケル・H・テージック・上級副社長)と、現在ある日本の営業拠点も法人格を取得する方針だ。

 パートナーの対象としているのは、同社がターゲットとする小売業や製造業、ヘルスケア、公共機関、物流、配送業務を担当するモバイルワーカーなどの業種にシステム導入の実績があるSIerやソフト会社。「当社製品は、オートIDなどで取得したデータを蓄積し、基幹システムと連携したシステム提案などができる」(アジア・パシフィック地域担当副社長のテイ・アンドリュー氏)と、端末の“箱売り”だけではない付加価値の高いソリューション展開ができると強調している。

 売上高は、今年度に世界で1000億円を見込む。世界では年率10%程度の成長だが、「アジア・パシフィックは、工場などが多いため利用頻度が高く、15-20%の伸びが期待できる」(テージック上級副社長)と、日本市場への参入に自信を見せる。