セキュリティ製品などを手がけるソリトンシステムズ(鎌田信夫社長)は、SaaSを拡充する。社外とやり取りするファイルを暗号化したうえで、ファイルへのアクセス権限を付与する情報漏えい防止対策ソリューションをサービスとパッケージの両形式で提供する。パッケージは今年8月、サービスは年内に提供開始する予定。従業員2000-3000人規模の中堅企業以上を中心に販売する。発売から1年間で5万ユーザーを目標としている。提供価格は未定。

 同社はこれまでセキュリティ製品をパッケージ販売してきた。「市場でSaaSの流れが本格化してきたことから、付加価値をつけた形でサービスを提供しようと考えた」(松本吉且・On Demandビジネス部部長)、昨年にはパソコンの操作ログを収集、分析するITセキュリティ支援サービス「InfoTrace-OnDemand(インフォトレース・オンデマンド)」を開始している。

 SaaS版だけでなく引き続きパッケージ製品も用意することで、自社運用したい場合や業務から切り出してアウトソーシングしたいニーズ、すぐに導入したい要望に柔軟に対応する。

 8月から順次提供するのはファイルセキュリティソリューション「Doc'Reach(ドックリーチ)」のパッケージ版とSaaS版だ。「Doc'Reach」は社内から社外に送るファイルに暗号化とアクセス権限を付与することで情報漏えい事故を防ぐ。ファイルを閲覧する場合には、あらかじめ同社が提供する専用のビューワソフトが必要で、開く際に認証を行う。権限情報による行動制限や、スケジュールに合わせてファイルの抹消も可能なため、Winnyによる情報漏えいやばら撒き、再配布を防ぐ。

 同社の運営するデータセンターではファイルそのものを保管するのではなく、認証や文書ごとに与えられたIDと権限情報のみを運用するため、情報を預けるリスクも発生しないのもメリットだ。

 従業員2000-3000人規模の中堅企業以上を中心に拡販する。パートナーによる間接販売に加え「サービス業者と連携し、OEM供給も検討している」(正木淳雄・事業開発本部 プロダクトマーケティング部部長)としている。今後もニーズの高いものからSaaS提供することを視野に入れている。発売から1年間で5万ユーザーを目標としている。