アドビシステムズ(ギャレット・イルグ社長)は、リッチインターネットアプリケーション(RIA)の実行基盤「AIR(エアー)」の日本語版を6月17日に提供開始した。公式ウェブから無償でダウンロードできる。英語版は今年2月に完成していたが、多言語対応は今回が初めて。

 AIRは、ウェブ制作で使われるHTMLやFlash、PDFなどの技術を統合する実行基盤で、従来のインターネットブラウザより表現力が格段に高いRIAの基盤として注目を集める。国内ではオフィス通販のアスクルやゲーム開発のスクウェア・エニックスなどが採用を決めている。

 今はパソコン上での利用が中心だが、今後は携帯電話やテレビなどのデバイスにもAIRを展開する「オープンスクリーンプロジェクト」を推進する。これまでモバイル機器など一部デバイス向けの組み込み用途ではFlashやAIRを有料で販売していたが、AIRのコンセプトに賛同するなど一定条件を満たせば、このライセンス料を無料化。普及に弾みをつける。

 マイクロソフトも競合技術のSilverlight(シルバーライト)を打ち出しており、RIA技術を巡る主導権争いが激化する見通しだ。