クレオの子会社でシニアビジネスなどを手がけるパワーウィングス(高橋洋一郎社長)が運営する、家系図作成サービス「ネットde家系図」が人気を集めている。すでに利用者1万人、家系図登録者6万5000人を突破した。同社ではこれを実験サイトとし、さまざまなビジネス展開を検討中だ。同社は家系図にちなみ、「和の文化」「家族・親族」に関連するサービスとの提携を行っている。

 ネットde家系図はメールアドレスのみで登録でき、直感的に家系図を作成できることが特徴となっている。20-30代の主婦層を中心とし、利用者人数、登録人数ともに堅調に数を増やしてきた。今春には利用者1万人、登録人数6万5000人を突破している。

 昨年8月からテスト開設した。海外では家系図の作成が趣味として認知されていることから、日本でも「家系図ブーム」の火付け役となるべく運営を続けてきた。同社ではビジネスモデル確立に向けて「家系図」にちなみ、「和の文化」や「家族・親族」をキーワードとして、関連するサービスとの業務提携を図っている。

 現在は広告収入と有償サービスである家系図の印刷、花押、家紋、花などの各種ECサイトなどとも提携したショッピング展開、行政書士と提携した業務取次サービスの4種のビジネスを展開している。「海外の家系図作成サービスを見てみると、家系図作成機能だけではなく、ショッピングなどもあわせた複合的なサービスが多い」(八木取締役)として、将来的には同サイトに「和の文化に関心の高い人」「家族・親族に関心の高い人」を結びつけるような「マーケットプレイス」機能をもたせたい意向だ。さらに、それを発展させて「家族・親族SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」とするような構想もある。

 また、家系図の仕組み自体の販売も視野にいれている。「(携帯電話などの)家族割引のように、最近では企業がユーザーを囲い込むビジネスの仕方も増え、『家族』がその際のくくりの一つになっている」(八木取締役)。その一方で、「家族愛などを前面に押し出すと、日本人は恥ずかしがってしまい、思うようにユーザーが集まらない場合もある」とみて、工夫の必要性も強調した。例えば、企業がビジネスとして別の切り口を模索していた場合、家系図の仕組みを使えば、ユーザーがおのずと家族を意識する場を提供できるという。

 クレオとの関係においては、筆まめユーザーへの認知を図っているほか、基幹業務パッケージ「ZeeM(ジーム)」の顧客企業と連携したビジネス展開も検討している。