年内に4メニューをラインアップ

 クオリティ(浦聖治代表取締役)は、IT資産管理・セキュリティサービスの事業強化施策として、メニューを大幅拡充する。現メニューに加えて、PCの消費電力削減機能や海外対応版など合計4メニューを年内に追加する計画。昨春に自社パッケージソフトの機能をインターネットを通じて提供するサービス事業を開始し、ほぼ計画通りの実績をあげた。今後の目標として、来年度(2009年9月期)末までに5万クライアント獲得を目指す挑戦的な目標を立てており、サービスラインアップの拡充で計画達成に挑む。

 クオリティはIT資産管理・セキュリティ機能のソフトをパッケージソフトとして開発・販売する事業がメイン。だが、ソフトのサービス化が今後広まるとの予測から、昨春にサービスビジネスに参入した。従来パッケージで提供していたソフトの機能をネットを通じて提供、月額や年額料金制でユーザー企業にパートナーを通じて販売し、販社と利益を分ける事業を展開している。(1)PCのセキュリティ対策状況診断(2)資産管理(3)「Windows Update」自動更新機能(4)「Winny」対策──をメニュー化。クオリティは自社サービスとして販売せずに、パートナー経由の販売モデルで事業展開する。パートナーがこれらのサービスを独自に組み合わせ、パートナーが決めた独自のサービス名で販売する仕組みだ。価格もパートナーが独自に決定できるが、1クライアントにつき月額500-700円が相場になっている。

 パートナーは現在、大塚商会やスターネット、アイネットなど計7社。昨春にスターネットを皮切りにパートナーがサービス開始し約500社、1万クライアントの利用実績があり、「当初の計画値通り」(坂田光太郎・インターネットサービスグループゼネラルマネージャー)に顧客を増やした。今後の計画として今の5倍にあたる合計5万クライアントを獲得し、黒字転換を果たす計画を立案。サービスメニューを増やして、ユーザーを一気に増やしたい考えだ。

 年内に拡充するメニューは4つ。まず8月にPCの消電力設定維持機能の「ISM GC」と外部メディアへの書き出し制御の「同 WP」をリリースする。その後、10月にはHDD監視の「同 DW」、年末までに他国語をサポートする海外対応版「同 International」をラインアップする。時期は未定だが、トラブル修復機能の「同 TC」もメニュー化する。

 坂田ゼネラルマネージャーは、これまでの実績を振り返り「当初はSOHOや中小企業をメインターゲットに考えていたが、数千クライアントを持つ中堅・大企業からの引き合いが予想以上に強いことを実感した。戦略的に中堅・大企業へのアプローチを積極化させる」と説明。メニュー拡充とともに、ターゲット顧客を広げる考えも示している。主な大企業の導入事例としては、リコーが販社となった製造業のアドバネクスの3400クライアント導入がある。