物産ネットワークス(羽鳥桂太郎社長)では、米A10 Networks製ロードバランサー「AX」シリーズの販売が順調に推移している。通信事業者などSP(サービスプロバイダ)をはじめ、大企業が導入するケースが多く、今年度は前年度と比べて4倍の売上高になる見込みだ。

 A10 Networksの国内総代理店である同社は、「AX」シリーズを武器に国内ロードバランサー市場に一石を投じようとしている。国内市場はF5ネットワークスが主導権を握っていることに加え、ジュニパーネットワークスやノーテルネットワークスなど大手スイッチメーカーがビジネスを手がけていて競争が激しい状況。しかし、「競合他社は、サーバー(コンピュータ)寄り、もしくはネットワーク寄りのどちらかに偏ったロードバランサーを提供している。両方のよさを併せ持っているのは『AX』シリーズだけ」(菊地一秀・営業部副部長第二グループ)と自信をみせており、同社では“真のロードバランサー”と表現する。

 強気の姿勢をみせるのは、「安定したパフォーマンスとネットワーク可用性を持っているから」という。通常、L4-7をカバーするスイッチはレイヤが上になるほどパフォーマンスが落ちるといわれている。しかし、もともとAXはインターネット上のアプリケーション配信に適しているといわれていることから、「パフォーマンスが落ちることはない」という。しかも、基幹と呼ばれるL2/L3スイッチやルータと同程度に動くことから、「障害を感じさせずに信頼性が高い」とアピール。こうしたことから大規模システムを構築している企業が導入する傾向が高まっているようだ。

 販売代理店については、NECや三井情報、ユニアデックスなど。SIとNIの融合ビジネスに力を入れるベンダーが多い。