日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長)のネットワーク機器「ProCurve(プロカーブ)」の認知度が徐々に高まっている。販売代理店とのパートナーシップ深耕を掲げ、ネットワーク製品の販路を広げたことがユーザー増大の原動力となっている。

 日本HPのプロカーブネットワーキングビジネス本部では、今年度の実績として売上高が前年度の1.5倍、マーケットシェアを10%という高い目標を掲げる。進捗状況については、「計画値に向けて順調に推移している」(伊佐治俊介・マーケティングマネージャー)と自信をみせる。今年に入ってから販売代理店を増やすためのパートナープログラムを打ち出したことで、販路が拡大したことが大きな要因。「販売パートナーに、サーバーとストレージ、ネットワーク機器を組み合わせたソリューションを展開してもらうケースが増えている」としている。

 サーバーとストレージ、ネットワークを組み合わせた販売は、データセンター(DC)でニーズが旺盛という。DCでは、サーバーやストレージの統合・仮想化が進んでいる。コンピュータシステムの増強にともない、ネットワークインフラ強化を求める声も出てきており、サーバーとストレージを販売するSIerにとってはネットワーク機器も併せて販売するビジネスチャンスが広がる。そこで、日本HPではサーバーやストレージを担ぐ販売代理店に対してネットワーク機器も販売する体制を整備。代理店数は45社弱となり、事業強化の基盤が固まったわけだ。

 製品面では、「今後はSMB市場で徹底的に新規ユーザーを開拓していく」との考えから、このほど「2510G」シリーズの販売を開始。同製品は、ギガビット接続が可能で、価格を11万円台に抑えているのが売りだ。ほかにも、「2510G」の上位機種である「2810」シリーズを最大46%の割引価格で提供するキャンペーンも10月31日まで実施しており、「とことん拡販を図っていく」としている。

 ワールドワイドでは、ネットワーク関連機器市場でシスコシステムズに次ぐシェア2位の実力を持つものの、日本ではシスコとの差が開いている。しかし、一昨年度から製品ラインアップを増やしたことで徐々に事業が成長軌道に乗り、今年度の販路拡大戦略で一気に事業拡大を図れるようになったわけだ。同社では、ネットワーク事業の売上高として5年後に150億円を見込んでいる。