パッケージ販売の活性化に

 ソフトバンクブランドを冠したパソコンソフト「SoftBank SELECTION」が好調だ。タイトル数が増加しただけではなく、コンビニエンスストアで取り扱われるなど販売網の拡充も進んでいる。インターネットでのダウンロード販売などによって、店頭でのパッケージソフト販売が厳しい状況のなか、メーカーとの協業が店頭活性化に結びついている。

 「SoftBank SELECTION」のタイトル数は昨年11月の発売以降増え続け、現段階で40種類を超える。製品カテゴリーも、セキュリティやビジネス用途をはじめとしてユーティリティ、教育、娯楽やゲームなどラインアップが拡充している。販売網は、家電量販店やパソコン専門店、自社店舗の「ソフトバンクショップ」をはじめとして、最近になってコンビニエンスストアの「ファミリーマート」が取り扱いを開始するなど拡大している状況。ソフトバンクBBの溝口泰雄・取締役常務執行役員コマース&サービス統括は、「メーカーとの協調効果がはっきりと現れ始めている」と、手ごたえを感じている。

 ソフトバンクブランドを冠した製品販売が始まった背景には、主要なパソコンソフトメーカーのほとんどが賛同したことがある。店頭でのパッケージ販売が鈍化している状況下、メーカーのなかには開発から製造、マーケティング、販促活動などを踏まえると、一つの製品を市場に送り出してもコストと利益の帳尻が合わなくなるケースが少なくない。一方、多くのソフトメーカー製品を取り扱う流通の立場で自社ブランドを展開すれば、数多くのソフトを集めてマーケティングやPRなどの活動を展開することができる。ソフトバンクBBがメーカーと家電量販店の間の“架け橋”役を果たすことで、コンシューマユーザーのパッケージ購入意欲を刺激するわけだ。「店頭活性化を図りたい」という狙いもあり、自社ブランドで売り出すビジネスモデルが奏功したといえる。

 今後の展開については、引き続きタイトル数を増やしていくほか、「独自のコンテンツを創造していきたい」考えを示している。販売を担当するソフトバンクBBグループのBBソフトサービスがダウンロードなどオンラインサービスも提供しているだけに、オンラインとパッケージの両方を融合したビジネスが模索できそうだ。また、メモリやイヤホンマイクなど、携帯電話のアクセサリーを扱っていることの延長として、パソコン周辺機器を自社ブランドで販売することも検討している。