ネットワークビデオ監視関連機器メーカーのアクシスコミュニケーションズ(レイ・モーリッソン社長兼CEO)は、SIerを対象に販売代理店を獲得することに力を入れている。ビデオ監視市場は現在、アナログ機器を使う需要が多い。サーバーやストレージなどのシステム構築に強いSIerとのパートナーシップでビデオ監視のデジタル化を普及させる方針だ。

 調査会社のIMSリサーチによると、ワールドワイドのビデオ監視カメラ市場は2007年で76億6600万米ドルに達している。そのうち、ネットワークビデオ監視市場については、16%程度となる12億4300万ドル。同社は2012年にはビデオ監視市場が143億4700万ドルに対し、ネットワークビデオ監視が全体の40%にあたる57億4600万ドルに達すると予測している。アクシスコミュニケーションズは84年の設立以来、ネットワークビデオ監視に特化した製品を開発してきた。「ネットワークビデオ監視に対するニーズが高まってきていることを実感している。まさに、今が事業拡大を図る時期だ」(モーリッソン社長兼CEO)とアピールしており、販売代理店の強化に乗り出した。

 同社はワールドワイドでは間接販売を主体にしてきたが、これまでSIerを販売代理店として獲得したことはなく、ネットワークに接続されていないビデオ監視を販売するリセラーがメインだったという。「今後は、サーバーやストレージ、ネットワークインフラ構築のノウハウを持つ(SI)ベンダーを販売代理店として獲得していきたい」考えを示している。

 ワールドワイドでSIerとのパートナーシップを深めているなか、先行してインテグレータを獲得しているのが日本。ダイワボウ情報システムやソフトバンクBB、丸紅インフォテックなどサーバーやストレージ、ネットワーク機器などの大手ディストリビュータをはじめとして、ネットワンシステムズなどインテグレータをパートナーとして獲得している。浅野誠一日本法人社長は、「日本では、ネットワークビデオ監視ソリューションに対するニーズが高かったため、販売パートナーとしてITに強いベンダーが集まった」としている。日本市場はソニーをはじめ国産メーカーのシェアが高い。大手プレイヤーとの激しい競争に打ち勝つために強化策を講じた結果だそうだ。本社のモーリッソン社長兼CEOは、「アジア地域で売り上げと成長率ともに高い日本に大きな期待をかけている」と述べ、日本の販売代理店支援策をワールドワイドに反映することも実施している。