シーティーシー・エスピー(熊崎伸二社長)は、売れる製品をパッケージ化することに踏み切った。有力販社が得意としている製品を体系化。10モデル程度を用意する。売れるパッケージといった“切り札”を揃えることで製品の付加価値を追求していく。

 パッケージ化で想定しているのは、同社が主力製品に据えるバックアップソフト「ダブルテイク」などと、販売代理店の製品の組み合わせ。最近では、中堅企業を中心に障害発生時におけるデータ複製のニーズが高まっていることから、需要を掘り起こすために複数の導入ラインアップを揃えることが最適と判断した。ほかにも、仮想化を切り口にパッケージ化することを視野に入れている。販売代理店の提供する主力製品はシーティーシー・エスピーから仕入れているかどうかは問わない。そのため、製品の互換性を検証することも欠かさずに行う。

 熊崎社長は、「販売パートナーは複数のベンダーから多くの製品を仕入れている。ディストリビュータである当社としては“切り札”を揃えなければならない。製品の付加価値を最大限に引き出すことが重要」としている。パッケージのラインアップについては、複数の有力な販売代理店と10モデル程度を揃える計画で、「いくつかの導入が進んだ段階で、ほかの販売代理店が提供できる仕組みを作っていきたい」考えを示している。

 改めて複数製品のパッケージ化を重要視し始めたのは、首都圏だけでなく地方のビジネスを拡大していきたいという狙いがあるからだ。最近の先行き不透明な市況感から、ユーザー企業にはIT投資抑制の気運が現れ始めており、最もダメージを受けるのは地方とみられる。こうした状況を回避するための提案だ。「複数の製品を組み合わせて、ユーザー企業にとってROI(投資対効果)が高いという導入メリットを訴えていけば、必ず結果に結びつく」と自信のほどをみせる。実際、九州地区ではCTCグループで大型のシステム案件を獲得した実績がある。複数の製品をパッケージ化するのは、「販売代理店とのパートナーシップを深めていくことも狙い」としている。

 社内では、今年9月から「イノベーション会議」と称した戦略立案の場を設置しており、新規事業への着手に向けた取り組みを進めている。これは、既存のビジネスに新しいモデルを加えたことによる成長路線を敷設することが目的。新しいビジネスモデルを構築するためには、既存のディストリビューションを確立していなければ成立しないと判断しており、「もう一歩、踏み込んだ提案を徹底的に行っていく」としている。