東芝(西田厚聰社長)と日本SGI(佐藤年成社長)は、フジテレビジョン(フジテレビ)に地上波放送用フルハイビジョン(フルHD)設備として、ファイルベースの番組送出システムと、送出系放送基幹システムを納入した。フジテレビでは、今月から同システムの運用を開始している。

 送出系放送基幹システムは収録番組を放送するためのシステムで、従来使用していたシステムに比べて転送速度を大幅に高速化した。納入は、東芝がマスターAPC設備も含めた送出システム全体のインテグレーションと、番組送出システムの全体設計および素材管理、送出サーバーを担当した。

 送出サーバーには、CMバンクや映像・音声システムなどで多くの稼動実績があるフラッシュメモリサーバー「VIDEOS」を採用。地上アナログ・デジタル放送やワンセグ放送などを送出するマスターAPC設備は三重化構成にした。

 一方、日本SGIは番組送出システムを東芝と共同で担当。番組送出システムのコンテンツサーバーをインテグレーションした。コンテンツサーバーでは、収録番組の放送で、VTRやファイル搬入から転送、コンテンツチェック、解像度プレビューなどを処理する。MXFファイルベースの「SMPTE 436M」に準拠したアンシラリ・データ・パケットによる字幕にも国内で初めて対応した。今回のシステム構築にあたり、米オムネオン・インクおよびオムネオン・ビデオネットワークスの「Omneon Spectrumメディアサーバー」「Omneon MediaGridアクティブストレージ・システム」を活用した。

 今後両社は、BS放送用とCS放送用システムについても順次納入し、フジテレビは新設備に切り替える予定。さらに両社は、今回の実績を踏まえて他局への提案・営業活動に生かす。