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NECネクサ “業績連動型”SaaS軌道に 3月末までに10社獲得へ

2009/01/05 21:24

週刊BCN 2009年01月05日vol.1266掲載

第二弾、第三弾のメニュー化も

 NECネクサソリューションズ(NECネクサ、渕上岩雄社長)が2008年6月に提供開始した“業績連動型”SaaSサービスが、ユーザー企業に受け入れられ始めた。第一弾として発売した青果卸売会社向け販売管理サービス「ICHIBANSEICA for ASP・SaaS」のファーストユーザーとして鉾田青果(茨城県鉾田市)が採用、稼働を始めたのだ。このほか、3社がほぼ受注に結び付く見込みで、今年度(09年3月期)末までに10社にまでユーザーを増やす。今後は青果卸売会社以外の業種に特化したサービスを開発し、第二、第三弾のメニューとしてリリースする計画もある。

 NECネクサが始めた“業績連動型”サービスでは、サービスを利用する企業の業績変動に合わせてサービス価格が変わるユニークな仕組みを採用している。ユーザーの業績がアップすればサービス価格も上がり、逆に業績が低迷すれば利用料金も下がる。一般的なASPやSaaS型サービスは、月や年などの期間でサービス価格が固定されており、価格が変動するサービスモデルは珍しい。NECネクサが独自に考案したサービスモデルだ。

 「ICHIBANSEICA for ASP・SaaS」は、業績連動型サービスの第一弾として08年6月に提供開始した。青果卸売会社に特化したサービスで、荷受や加工、在庫・粗利管理など青果卸売が必要な販売管理機能をほぼ網羅した。

 最初の顧客として、鉾田青果が採用、稼働を始めている。サービス利用価格は、1年目が月額の基本料金で、2年目以降はユーザーの粗利益額に連動した月額利用料が増減するモデル。鉾田青果以外にも関心を示している企業が増えてきたようで、「引き合いがあった3社は、ほぼ受注に結び付く見込み。今年度末までには累計10社まで顧客を増やしたい」と渕上岩雄社長は話しており、このサービスモデルが軌道に乗り始めた感触を得ている。

 サービス開始当時は業績連動型という仕組みが受け入れられるかどうかのテスト的な意味合いもあったというが、サービスモデルに複数の企業が関心を示している状況で、受け入れられたと判断。今後は青果卸売り業以外の業種に特化した同様の業績連動型サービスを新たにメニュー化する。検討している業種は、スーパーやレストランなどで、「早ければ09年4月にも新たなメニューを揃える」(渕上社長)。

 業績連動型サービスの中期的な目標は3年後までに100社のユーザー獲得としている。「30社へのサービス提供が損益分岐点」(渕上社長)という。
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